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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:浅山一伝流柔術 Asayama ryu( 7 )

浅山一伝流柔術の伝授巻

仙台藩伝浅山一伝流柔術には四巻の伝授巻が伝わっている。

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しかし、流儀の形における履修課程修了で授けられるのは目録と免許の二巻。
残りは死活と九字である。
死活は免許に含まれているので、独立して授けない場合もあるからなくてもよい。
九字は現在の世の中では履修しない方がよいと私は思っているので、こちらは学んでもいないし、師匠も教えようとはしなかった。

自分が授けられた伝授巻を公開するのは気が進まないが、こういう世の中なので、その一部だけ掲載しておく。

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授けられて30年以上経った。
未だに私の門下からは免許者が出ていない。
by japanbujutsu | 2016-02-09 17:11 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
浅山一伝流柔術奉納演武 1986

宮城県まで修行に出掛け、彼の地では顧みられなくなった江戸時代から続く柔術の伝統を受け継いだ。

浅山一伝流。

稽古場は土間で、赤土に塩を混ぜて固められた土の上にネコダという筵を敷いて稽古する。

演武はもちろん地面で行われるから、他流の畳の上の柔術とはまったく趣が異なる。

表の稽古では足の裏と掌以外は床(地面)につかない。

アクロバティックに転回や空転を駆使して敵の技を外す。

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今回紹介した写真は1986年(昭和60年)に北口本宮冨士浅間神社の境内宮である諏訪明神社に奉納したときのもの。

星霜流れて28年が経った。
by japanbujutsu | 2014-12-02 17:56 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
浅山一伝流柔術 裏手 「膳詰」

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by japanbujutsu | 2014-05-19 17:45 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
浅山一伝流柔術 表三十六ヶ条の内「膝車・片手取」

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by japanbujutsu | 2014-05-17 17:39 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
相澤永長斎

仙台藩伝浅山一伝流柔術は他藩・他地域の同じ流儀とは、全く異なる体系、技術となっている。

入門して最初に稽古をする表三十六箇条は、真極流から採用したものだし、形や動作、構えなどは同じ仙台藩領の桃生に伝えられた他流儀との共通点が多い。

永長斎が桃生の永井村に帰郷して初期に教えた内容は佐藤治郎右衛門が皆伝して登米で指南した。

晩年に教えた内容はこれを改編、縮小したものだった。

養子の源五郎はこの改編後の浅山一伝流を継承し、永井村に残した。

仙台藩浅山一伝流で三十六箇条の後に学ぶ各段は、確かに三十六箇条を基本としていながら、佐藤伝ではかなり古流の趣を目録に残していて、未だその採用した流儀が何流であるのか判明しない。

あるいはすべて永長斎が創作した可能性もある。

永長斎は柔術よりも剣術の方が有名で、江戸で千葉周作と対戦して一本も譲らなかったという。

流儀は二本松藩で相伝を承けた小野派一刀流で、晩年は小山一刀流と称した。

永長斎に関する武勇伝は拙著『武豪相澤永長斎直房』、『武術浅山一伝流』を参照されたい。

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掲載した伝書は会長の師、佐藤泰師範が教えを受けた足立博が永長斎の孫、清蔵から授けられたものである。
by japanbujutsu | 2013-09-19 15:13 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
仙台藩伝浅山一伝流柔術の内容

相沢永長斎がどこでこの流儀を相伝したか不明である。彼の師とされる浅山大膳なる人物に関してもまったく不明のままである。浅山一伝流柔術に入門して、まず最初に学ぶ表三十六箇条は、明らかに仙台藩の主流だった真極流の影響下にあるもので、受が転回・空転で逃れる特異な形となっている。永長斎は柔術と鎌・半棒を伝えたが、養子となった源五郎は、養父と相図って内容を精選、簡略化し、別の体系を創出した。その結果、古伝は崩れ、鎌と半棒は失われ、居捕も膳詰の一手を残して、他の形は悉く失伝した。なお、佐藤治郎右衛門は改編前の門人であるため、古伝を墨守したが、この系統は後継者に恵まれず、第二次世界大戦後に消滅した。


浅山一伝流の形


 一 片手取
 一 両手取
 一 帯 留
 一 大 搦
 一 岩 石
 一 膝 落
  以上の六手を三十六箇条で相伝

裏手
 一 三人懸b0287744_21111153.jpg
 一 背 取
 一 帯 取
 一 扇 留
 一 柄 留
 一 入 身
 一 膳 詰
 一 よわ腰
 一 五月雨
 一 片手取
 一 岩石
  以上十二箇条  


千鳥巻                            以下の写真の受は会長(1984)
一 片手取b0287744_2223594.jpg
 一 両手取
 一 帯 取          
 一 胴 切
 一 打 込
 一 七里引
 一 二人詰
 一 岩 石
 一 突
  以上九箇条                  

極秘之巻
 一 二人懸b0287744_2232746.jpg
 一 三人懸
 一 意 替
 一 臍 突
 一 觜 信
 一 眼 突
  以上九箇条

秘流之巻
 一 打 込
 一 袖 落
 一 両手取
 一 片手取b0287744_22344752.jpg
 一 羽替詰
 一 後 詰
 一 明千鳥
 一 羅 乱
 一 刀 詰
 一 瀧 落
 一 魚 曲
 一 柳 落
 一 左右詰
 一 四人詰
 一 生 死
 一 飛 龍
  以上十九箇条

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                            初伝の『浅山一伝流柔目録』


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                          奥伝の『浅山一伝流極秘之巻』 
by japanbujutsu | 2012-11-17 19:28 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
仙台藩伝浅山一伝流柔術の歴史
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浅山一伝流は江戸初期の武術家浅山一伝斎(右肖像画)によって開創された総合武術で、全国諸藩に伝播した江戸期最大の流儀である。その歴史については『武術浅山一伝流』(会長著:愛隆堂)に詳しい。

仙台藩には幕末の剣豪相沢永長斎(一名岡田城松)によって藩領桃生郡永井村に伝えられた。相沢永長斎以前の系譜については不明な点が多く、考証ができない。永長斎は小野派一刀流を二本松藩で学んでこれを極め、幕末仙台藩最強の剣士と謳われた。

浅山一伝流は佐藤治郎右衛門と養子の源五郎が相伝したが、源五郎の伝は改変されて手数が少なくなっている。源五郎の子清蔵は達人で、彼の掲げた奉納額が永井の八雲神社に現存する。

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                     佐藤治郎右衛門が門人に差し出した免許皆伝書



会長の師匠佐藤泰師範は清蔵の高弟諸氏から厳しく鍛えられ、昭和の末年に会長が入門したときには村で唯一人の免許皆伝者だった。佐藤師範に教伝を受けた者は多いが、免許皆伝を受けたのは会長唯一人である。


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                             佐藤泰師範と稽古(1984)


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                           佐藤師範に形の検証を受ける


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                               門人と稽古(1984)


奇抜でアクロバティックな技法故、習得が極めて難しく、会長から免許皆伝を受けた者は平成28年現在において皆無である。


系譜

流祖 浅山一伝斎
二代 浅山清賢
三代 守野入道
四代 赤山大膳
五代 安辺久保次郎定吉
六代 浅山大膳定一
七代 相沢永長斎直房
八代 相沢源五郎直光
九代 相沢清蔵直義
十代 相沢力雄
十一代 佐藤泰
十二代 小佐野淳

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                       佐藤師範から会長に授けられた免許皆伝状    
by japanbujutsu | 2012-10-30 16:57 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu

by japanbujutsu