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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

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武術の免許状のこと

武術の伝書にはいくかの形態がある。

一 伝授巻(巻子) いわゆる巻物で、これが一番多い
二 冊子 帳面状に和綴じされた伝書
三 折本 アコーデオンのように長い紙を折り込み小さな長方形に綴じたもの
四 切紙 一枚紙の中央を折り、上下に逆向きに記したもの
五 許状 今回紹介するような一枚紙全面を使って記す。現在の賞状の原形

この免許状のタイトルは『許状之事』。

現在の用紙サイズではB3の大きさになる大きなものである。

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差出人は稲垣重郎兵衛入道玄貞の門人で、見当流を開いた大石九郎左衛門久道で、元禄十六年(1703)に北田五郎兵衛に宛てている。

諱久道の立派な円判を押している。

稲垣は『武芸流派大事典』によれば、貴直流の祖というが、諱が相違しているため、同一人物かどうかわからない。

元禄十六年は江戸開府百年の年であり、元禄地震が起きた年でもある。また同じ大石性の大石内蔵助が亡くなった年でもある。
by japanbujutsu | 2013-04-30 17:03 | 秘伝書の部屋 Secret densho
『浅山一伝流武術伝書集』

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発行部数 限定50部

頒価 5,000円(送料込み)

内容 浅山一伝流武術の伝書巻物を影印製本したもの

掲載流派
画像でご確認ください。

申し込み
葉書か封書で『浅山一伝流武術伝書集』購入の旨を書き、住所・氏名・電話番号を明記して下記宛て送ってください。確認次第、品物に郵便振替用紙を同封してお送りしますので、到着後3日以内に送金してください。

403-0013
山梨県富士吉田市緑ヶ丘2-7-2
国際水月塾武術協会本部

在庫が無くなり次第、この頁は削除されます。申し込み後、1週間以上経過しても品物が到着しない場合は在庫切れです。ご了承ください。
by japanbujutsu | 2013-04-28 20:50 | 出版・広報 Public info.
 『日本武術伝書集 棒術編』
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限定非売品

頒価 8,500円(送料込み)

内容 古流棒術の伝書巻物を影印製本したもの

掲載流派
竹生嶋流 強波流 竹内一伝流 楊心流 武蔵流 神道揖取流 新当流 戸田流ほか11伝書・資料を掲載

申し込み
葉書か封書で 『日本武術伝書集 棒術編』 購入の旨を書き、住所・氏名・電話番号を明記して下記宛て送ってください。確認次第、品物に郵便振替用紙を同封してお送りしますので、到着後3日以内に送金してください。

403-0013
山梨県富士吉田市緑ヶ丘2-7-2
国際水月塾武術協会本部

在庫が無くなり次第、この頁は削除されます。申し込み後、1週間以上経過しても品物が到着しない場合は在庫切れです。ご了承ください。
by japanbujutsu | 2013-04-24 19:24 | 出版・広報 Public info.
『日本武術伝書集 柔術編(五)』

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発行部数 限定50部

頒価 6,000円(送料込み)

内容 古流柔術の伝書巻物を影印製本したもの

掲載流派
  関口流柔術五巻 柴真揚流 荒木真流 制剛流二巻 円明流 渋川流

申し込み
  葉書か封書で『日本武術伝書集 柔術編(五)』購入の旨を書き、住所・氏名・電話番号を明記して下記宛て送ってください。確認次第、品物に郵便振替用紙を同封してお送りしますので、到着後3日以内に送金してください。

403-0013
山梨県富士吉田市緑ヶ丘2-7-2
国際水月塾武術協会本部

在庫が無くなり次第、この頁は削除されます。申し込み後、1週間以上経過しても品物が到着しない場合は在庫切れです。ご了承ください。

※『日本武術伝書集 柔術編(一)』 『日本武術伝書集 柔術編(二)』 『日本武術伝書集 柔術編(三)』 『日本武術伝書集 柔術編(四)』 は品切れです。
by japanbujutsu | 2013-04-21 21:39 | 出版・広報 Public info.
北野天満宮 天神真楊流柔術奉納額

京都の北野天満宮は、天神真楊流柔術開祖の磯又右衛門が開眼した場所。

つまり天神真楊流にとっては聖地なのである。

ここで明治時代まで関西方面の天神真楊流柔術師範たちによって奉納演武が行われていたことは想像に難くない。

天神真楊流柔術は現在でも伝えられているが、北野天満宮で奉納演武が行われているということは聞いたことがない。

実はその北野天満宮の絵馬堂に天神真楊流柔術の奉納額が掲げられている。

これを知る人は今ではほとんど皆無であろう。

それに加えて、この奉納額の前には別の大きな額が掲げられていて、額面がほとんど見えないのである。

ここの絵馬堂の額は、八坂神社の絵馬堂の額と同じく京都市の文化財に指定されており、勝手に移動ができないという。移動するためには何と十万円の費用がかかるということ。

それで、社務所の職員に写真の撮影をお願いした。

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前の額が邪魔をしているために、横からカメラを差し入れての苦心の撮影である。

奉納の願主は荻野元之進柳道斎という初見の人物。

道場名は政武館という。

門人として和田宗七郎正秀、藤井好正正清、三木菊治郎正種、倉谷竜蔵正次、上田宗太郎正道、前川善七正忠、森田喜三郎清武、高田定治郎清信、澤木高一郎清虎以下、多数が列記されている。

この奉納額が特異なのは、他の道場の三人の師範が額の左上に名を連ねていることである。

三人の師範とは天神真楊流上田権平柳玉斎、真之神道流中村雄四郎柳力斎、神伝不動流鷺谷平三郎等栄。

他には中村の門人林治左衛門柳雪斎、天神真楊流久野長虎柳有斎、上田の門人奥川信治郎柳好斎の名も見える。

残念なことに社務所職員が額の上部に取り付けてある肝心の木箱の中身を確認せず、巻物が現存しているかどうかわからない。

巻物は天神真楊流の天・地・人の巻に違いない。

古武道を修行する者は単に技術の習得だけではなく、このような文化財の調査も心掛けていただきたいものである。
by japanbujutsu | 2013-04-18 18:06 | 武術論考の部屋 Study
起倒流「本体」の教え

わずか8行の短い漢文。

これで一本の伝書をなしている。

この漢文の中に柔術の基礎基本と極意が凝縮されている。

今夜はそんな起倒流の教義について見ていこう。

漢文は次のとおり。

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 本體
本躰者体之事理也
専離形扱気不得正
理已不知扱気静貌
至所得静気敵之強
弱能徹強弱通達則
千変万化無不制敵
是則中虚実為本務
体之正已故本體云爾

現代文に直すと、

本体は体の事理である。専ら形を離れ、気を扱う。正理を得なければ、もって気を扱うことを知らず。静貌至るところ静気を得て、敵の強弱をよく見抜けるようになる。強弱に通達すれば、すなわち千変万化、敵を制することができる。これすなわち虚実に当たる。本は体の正を務めるのみ。故に本体という。

要約すると、

正しい理論に従って行動すれば気を扱うことができる。そのために起倒流では人間の本体に帰ることを修行の主体とし、身体を正しく保ち、私心を捨てて心を正しく保つことを第一のつとめとしている。

そのために、組討に際しては、

柔剛強弱を弁え、よく心を落ち着け、乱れのなきよう、顔色を変えず、五体に角をつくらず、力を出さずに使うことが肝要である。

と説いている。

柔術の根本理念がここにもある。
by japanbujutsu | 2013-04-11 20:57 | 秘伝書の部屋 Secret densho
九鬼神流と高木流棒術

この二つの流派は関西と東京・千葉あたりに伝承されているが、その歴史には疑問点が多い。

まず、九鬼神流の祖は澄水流元祖の名和基長から二十九代目の大国鬼平重信と『武芸流派大事典』に載せているが、武術の伝統から言えば、あり得ない代数なので、これは考証に値しない。

要は大国鬼平からの考証となる。そして、その大国鬼平について同書には次のような記述がある。

「鬼平は紀州熊野の修験者になっていたが、高木馬之輔の子源之進と技を競った時、柔は高木がすぐれ、棒は鬼平がすぐれていた故、以後、柔は本体高木揚心流が継承し、棒・槍・薙刀は九鬼神流が継承することになった」

さて、ここに一巻の伝書がある。題は『高木流捕棒』、江戸期文化十三年の発行である。巻末に記された相伝者の系譜は、

  大国八九郎  大国太郎太夫  大国武右衛門  (以下省略)

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と続いている。最初の大国八九郎は鬼平の子である。九鬼神流という流儀が近世の記録に見えず、また江戸期の伝書も発表されていないのはどういうことだろうか。要するに実態がないのである。

肝心の九鬼家の武術流儀は起倒流であって、九鬼神流ではない。偽書『九鬼文書』の中にもっともらしく記述されているのが初見ではなかろうか。

そして、なぜ大国一族は九鬼神流を名乗らず高木流を名乗ったのか。しかも、そこには棒術が含まれているから、大国と高木の間には大事典に書かれているようなことはなかったと判断できる。

その高木流の棒はというと、実に奇妙な形態をしている。

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長さは四尺三寸であるから、いわゆる「杖」である。一つは普通の杖であるが、もう一つは振り杖(乳切木)である。

その何が奇妙かというと、棒の両端に目の形に刳り抜いた孔が明けてあり、その片方に短刀が刺さっている。何と気味の悪い武具だろうか。

これにより、大国家に伝えられた棒術が現在の九鬼神流のそれとはまったくの別物であることがわかる。
by japanbujutsu | 2013-04-08 22:27 | 秘伝書の部屋 Secret densho
天道流武術の伝書類

当協会では穴澤流薙刀を伝承しているため、天道流の薙刀は伝えていない。薙刀を除く天道流のすべての武術を相伝している。

天道流薙刀は全日本なぎなた連盟に採用されてから、競技化が進んだため、古式の伝授形態に則って相伝する方式を伝えていない。

国際水月術武術協会は日本で唯一、天道流を古式に則って伝書で相伝している。

薙刀を除く天道流の伝授巻は四巻ある。

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一 『後天道流問答巻』
一 『天道流表裏之目録』
一 『天道流兵法目録外』
一 『天道流杖鎖鎌免許』

会長が相伝されたこれらの伝書には阿部豊子師範が自ら作られた武術の極意和歌が添えられている。

剣術の手数が膨大なため、相伝が非常に難しい。

平成25年現在、免許皆伝者はなく、現在、関西支部長の山根氏が年に数回の通い稽古で懸命に習得に励んでいる。
by japanbujutsu | 2013-04-04 20:44 | 天道流武術 Tentô ryu
柳生心眼流兵術の伝書類

柳生心眼流兵術は柳生心眼流の総合武術のうち、拳法柔に付けられた名称で、名人高橋彦吉はこの兵術しか修めなかった。この兵術には謎が多いが、星家に相伝されたものは、表ヶ条(7)、中極(7)、落(7)、切(7)、切紙免許(14)、目録免許(14)、甲冑免許(28)、小具足免許(28)、皆伝免許となっており、百ヶ条を超えている。釜石伝では約三百の形を伝えている。

また鈴木兵吉は「兵術柔」を創設して、やはり七十ヶ条以上の形を伝えた。鈴木兵吉系には「切紙」以降の形がなく、他流から形を持ち込んでいるため、高橋彦吉がどこまでの形を伝えていたかは今となっては不明である。

いずれにしても各系統には表・中極・落・切の二十八ヶ条以外にも多くの形を伝えていて、流儀の内容は豊富である。会長が最初に学んだ全日本中国拳法連盟では表を初伝、中極を中伝、落を奥伝として教えていたが、そのような階梯は柳生心眼流にはなく、これらの二十一ヶ条を修めただけでは、本当の体系の初伝レベルにも至っていない。

伝授巻は、表・中極・落・切までの二十八ヶ条を修めて『柳生心眼流兵術(切紙)』
その後の数十ヶ条を修めて『柳生心眼流秘伝目録(中意位)』
秘伝・口伝・教授実績などを吟味して『柳生心眼流免許御免目録』

が伝授され、その他、形以外の口伝書数巻を伝授にしたがって受ける。

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                     会長が授けられた柳生心眼流兵術の伝授巻
by japanbujutsu | 2013-04-03 20:46 | 柳生心眼流兵術 Shingan ryu
柔術渋川一流の伝書類

渋川一流の伝授巻物は、形の履修が終了したところで授けられるものが二巻ある。

すなわち『渋川一流中極意巻』と『渋川一流上極意書』がそれであり、それぞれ数メートルの長さがある。

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                            会長が授けられた伝書

『渋川一流中極意巻』は三百手の形を履修した後、約三年間の稽古期間をおき、師匠の前でその全ての形を演武して授かる。受けはすでに『渋川一流中極意巻』を持つ者が交代しながら行う。

『渋川一流中極意巻』を授けられた者は流儀の「諱」を与えられ、独立して稽古場を持ち、弟子を取ることが許される。

『渋川一流中極意巻』を得た後は、さらに修行を重ね、当身、裏、三段裏、死活、整骨、経絡指圧、極秘伝(口伝)などを学び、『渋川一流上極意書』が授けられる。

ここにいたって初めて正式に流儀を相伝し、代を継ぐことになる。
by japanbujutsu | 2013-04-02 22:11 | 渋川一流柔術 Shibukawa

by japanbujutsu