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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

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江戸時代の木刀(4)

この木刀も流派は不明であるが、山型の鍔が趣きあり、バランスもいい。

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手作りのいい雰囲気が出ている。

木製武具の醍醐味。

虫食いや減りもない完品である。
by japanbujutsu | 2014-04-30 17:16 | 武具の部屋 Arms
力信流の木刀

この木刀は、大長九郎の門人、村松嘉六が使用したもの。

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約30年前、六尺棒と一緒に入手した。

現在、ISBAで使用している力信流の木刀は、この木刀の写しで、バランスが非常によく、他流の先生方からも好評をいただいている。
by japanbujutsu | 2014-04-28 17:09 | 力信流武術 Rikishin ryu
江戸時代の木刀(3)

鍔が鉄板で覆われている木刀。

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鍔が割れずにいいと思うが、組太刀をしたときに相手の木刀を傷つけるのではなかろうか。

その意図するところがよくわからない一振り。
by japanbujutsu | 2014-04-26 17:03 | 武具の部屋 Arms
江戸時代の木刀(2)

碁石型鍔の木刀。

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刀身部分は長くて薄く、非常にバランスがいい一振りである。
by japanbujutsu | 2014-04-24 17:59 | 武具の部屋 Arms
江戸時代の木刀(1)

まだ武具の蒐集を始めたばかりのころ購入したもの。

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全長が1m20㎝ある直刀でずっしりと重い。

おそらく一刀流系のものだろう。

江戸時代の木刀はほとんどが樫で、木鍔に流派色が現れて趣がある。
by japanbujutsu | 2014-04-22 17:53 | 武具の部屋 Arms
武蔵作「本松寺庭園」

兵庫県明石市の本松寺に宮本武蔵が作庭したと伝えられている庭園がある。

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旅行のついでに寄ってみた。

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う~~~~~ん、武蔵のセンスがないのか、寺の管理が悪いのか、時期が悪かったのかわからないが、まったくの期待はずれだった。
by japanbujutsu | 2014-04-20 18:18 | 宮本武蔵 Miyamoto Musash
『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 最終回


P.234
「立ち合いでは、一撃必殺の機をうかがう古流剣豪は、軽妙な足さばきで動き、次から次へと技をくり出す剣道家の動きに幻惑されてついていけず、多くの手傷を負い、やがて出血多量で戦意喪失して倒されるのではあるまいか。」

論評
彼の思考回路はどうなっているのだろうか。真剣と竹刀が試合をするのだろうか。
剣道家が真剣を持っても竹刀と同じ動きができると思っているのだろうか。
次元が低すぎて話しにならない。


これをもって 『 時代劇・剣術のことが語れる本 』 の論評を終わることにする。
ご覧いただいてきたように、世間で語られている武道、武術の知識・認識などというものは、所詮この程度のものでしかなく、誤りに満ちあふれている。
これらの著述を絶対に鵜呑みにしてはいけない。
真実を追究しようともせず、何かから拾い集めた誤った知識を披瀝して誤った文化史観を植え付けている。
文化の阻害以外の何物でもない。
by japanbujutsu | 2014-04-18 17:31 | 武術論考の部屋 Study
『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 12

P.229
「柳剛流は、積極的な普及活動により、関東地方を中心に遠く東北、東海地方にも大流行した。」

論評
柳剛流が積極的な普及活動をしたというのは、どのような事実を以て述べているのだろうか。江戸時代における積極的な普及活動とはどういうものだったのか、寡聞にして知らない。宮城の一地方に伝播した流剛流を大流行というのだろうか。柳剛流が大流行した東海地方とはどこなのだろうか。聞いたことはない。
下は柳剛流の形の古写真。


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P.234
「現在の剣道の技は、北辰一刀流千葉周作が、各流派を研究して考案した「剣術六十八手」を基本にしている。」

論評
千葉周作が研究した各流派とはどのような流派なのか、そんなことは聞いたことがない。現在の剣道の技が千葉周作一人の考案のように述べているが、彼が剣術六十八手を編纂したときには他の流派でもそれと同等の竹刀剣術技法が成立している。でなければ試合などできるはずがない。同時期、神道無念流や鏡新明智流、一刀流諸派に大同小異の撃剣技法が体系化されていたことを著者は知らないらしい。
by japanbujutsu | 2014-04-16 17:10 | 武術論考の部屋 Study
『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 11

P.216
「この新武徳会(S17)では、その武技は「剣道」「柔道」「弓道」「銃剣道」そして「射撃道」の五つとし、その他の種目は排除され、いわゆる「古武道」の道を歩むことになる。」

論評
それまでの剣道・柔道・弓道に銃剣道と射撃道が加わっただけで、古武道はそれ以前からも古武道であり、それまで古武道が武道として剣道や柔道と同列に扱われていたわけではない。まったく誤った認識である。


P.226
「柔道は嘉納治五郎率いる講道館柔道が、明治二十年代柔術界を制覇統一したことにより、早く流派色が消えたが、群雄割拠の剣道界にあっては、敗戦による大日本武徳会解散まで強く流派色が残っていた。」

論評
これもとんだ誤解である。彼は明治二十年代に柔術が消えてしまったかのように書いている。古流は古流として、また一部の古流は講道館の対立集団として存在したことを知らないのだろう。そして新たに講道館柔道に対立する柔術として明治三十年代に誕生した大東流柔術のことも知らないらしい。
また剣道家の多くは剣術を併修していたが、剣道と剣術は別に扱わなければいけない。統一ルールで競技を行う剣道に流派色が強く残っていたとはとんだ誤解である。





こちらは明治時代に撮影された剣道稽古のフィルムで、現在の剣道とはまったく異質なものである。組討あり、異種あり(鎖鎌が見られる)、折敷ありで、片手打ちが多見される。
しかし、これでも一定のルールは存在しており、それが競技を成立させていたのである。
by japanbujutsu | 2014-04-14 17:49 | 武術論考の部屋 Study
『時代劇・剣術のことが語れる本』 の誤りを正す 10

P.198,199
ルビの誤り。
立身流(たつみりゅう)を「りっしんりゅう」、警視流立居合形第一「前腰」(ぜんごし)を「まえごし」と読んでいる。著者は古流のことを何も知らない。これは現在、無外流でも「まえごし」と読んでいるが、原語は「膳越」であり、「ぜんごし」と読むのが正しい。

P.213
「現在の武道界では、武術とは格闘の場において、相手を制する技術を主目的に追求する技術体系。武道とは、この武術修練のプロセスにおいて精神面を重視し、礼儀作法、克己心、忍耐心を養う人間形成の道であるというのが定説となっている。この考えは、柔道生みの親・嘉納治五郎が、明治二十年代の初め、古流柔術諸派を制覇して柔術界を統一し、「日本伝講道館柔道」を立て、それまでの柔術を柔道と改称したことに由来している。」

論評
著者は武術が武士の教育として行われていたことをまったく知らない。武道は武術を修練する、とは初耳である。武道は武道を修練するのではないのだろうか。精神面を無視し、礼儀作法を失い、すぐに止めてしまう武道のどこが人間形成の道なのか。嘉納が柔術界を制覇したとはこれも初耳である。著者は大日本武徳会で講道館と古流が火花を散らした戦いを知らないらしい。
by japanbujutsu | 2014-04-12 17:10 | 武術論考の部屋 Study

by japanbujutsu