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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

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烏と天狗

『剣道独稽古』の最後は、烏と天狗による「手留」と「乱勝」の構えを示した絵図を紹介する。

両者ともに羽はなく、袖が左右に開いて羽のごとく描かれている。

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まるで覆面レスラーのようであるが、足の爪だけは烏のようになっていて、地面を掴むように踏むのは武術の基本であり、奥義でもある。

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剣の構えが実に古流らしくていい。
肘の左右への張りも見事である。
最近の古流の多くは古伝の趣を失い、みな全剣連剣道形と同じ高腰構えになってしまったのは何とも残念である。
by japanbujutsu | 2014-09-26 16:50 | 武術論考の部屋 Study
江戸時代の剣術稽古

剣対槍の稽古である。
これも江戸時代には盛んに行われている。

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画像から明らかなように、剣術使いは胴だけに防具を着けており、槍術使いはまったく防具を着けていない。
これは槍術使いが一方的に剣術使いの胴に突きを入れるのを、剣術使いは専ら防ぐ稽古をしている場面である。
剣術使いは槍術使いを攻撃しない。
この稽古法は、筆者が学んだ中では、広島の坂に伝えられた浅山一流の棒術稽古に見られる。
この画像の注目点は、両者ともに足の爪先が見事に開いており、完全半身に構えていることである。
こうした体使いが見られる古流はほとんどなくなってしまった。
by japanbujutsu | 2014-09-24 21:50 | 武術論考の部屋 Study
ありえない設定 時代劇に見る江戸時代の剣術稽古

やや古い作品であるが、藤沢周平原作、山田洋次監督の『隠し剣 鬼の爪』を観た。
やはりここでも剣術の道場稽古を木刀を用いて無防具でしていた。
なんと杜撰な時代考証なのか。
武術を嗜む人間には不快でならない。
大抵の時代劇に同様の場面が見られる。
監督も役者も演じていて変だと思わないのだろうか。
内容に感動したので悔やまれてならない。

それでは当時の剣術の稽古は実際にはどうであったのか。
もっとも普遍的に行われていたのは防具を着けて袋竹刀で打ち合う稽古である。
袴の股立ちはとる。

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防具のうち、胴は着けないことが多い。
現在に伝えられている流儀では念流の稽古をみれば、江戸時代の稽古法そのままであるからわかりやすい。

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そして、時代劇では一刀同士ばかりの試合で、二刀の剣士が一人もいないのも不自然で、また、形稽古がほとんど見られないのも不思議でならない。
by japanbujutsu | 2014-09-22 17:50 | 武術論考の部屋 Study
滝に鳥

「滝に鳥」などと勝手に安易なタイトルを付けたが、画題は何だろう。

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どうも武蔵の絵はあっさりした水墨画ばかりで、細密画が少なく、真贋もわからないものばかりである。

この絵にはもちろん判はあるが、署名がない。

この印判の真偽は他の作品と比較して、今後時間のあるときに精査してみたいと思う。

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by japanbujutsu | 2014-09-20 17:44 | 宮本武蔵 Miyamoto Musash
謎多き二つの本とそこに書かれた二刀流

世の中の武道書を批判しても仕方がない。
必要なのは購入する人間が良否を見極めることである。
レベルが低くても、内容が杜撰でも売れるならば、出版社は引き受ける。
たとえそれが文化を阻害するような低俗本であってもである。

さて、ここで紹介する二冊の本は『二刀流を語る』と『宮本武蔵 二刀一流の解説』である。

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ともに謎に包まれた著者による、杜撰な内容の本であるが、ところどころに書かれている「真実」と「意外」は二天一流の参考になることは否めない。

特に筆者が伝承している新免二刀流は、この二著にいろいろなヒントを与えられている。
新免二刀流の戦前までの系譜は明らかではない。
それはこの流儀が純然たる古流ではなく、竹刀剣術を伝える流儀であったためであり、伝書もなく、その師系列を失っているからである。

しかし、偶然にも、この二著の中には新免二刀流の口伝がいろいろと出ている。
特に『二刀流を語る』の著者吉田精顕は越後系の二天一流を解説している向きがあり、これは新免二刀流の原伝承地であるとされる越後に一致している。
『宮本武蔵 二刀一流の解説』については、形を簡易なイラストで描いていて、何となくその技法を察することができるが、吉田ともども経歴が一切書かれていない。

このことからも、両人が二天一流の相伝者ではないことがわかる。
もし、どなたか、この両人のことを何かご存じであったら、情報をいただければ幸甚である。
by japanbujutsu | 2014-09-18 17:56 | 兵法二天一流 Nitenichi ryu
三戦・三揲頭

振興社金鷹拳に伝わる套路の中から基本中の基本である三戦の中の第一套路「正三戦」と揲内拳でもっとも人気がある套路「三揲頭」の動画を紹介する。

三戦の演者は陳炎順師父の孫、呂忠芫。




三揲頭の演者は呉幸先師の長孫、呉祈祷。


by japanbujutsu | 2014-09-16 17:30 | 台湾彰化金鷹拳 Kung-fu
彰化南瑶宮獅陣

彰化市の南瑶宮は呉幸先師が武館を開いた場所である。

陳炎順師父の振興社彰化団とは別に、ここにも呉幸先師系の武館が今もあり、今回はその南瑶宮振興社の獅陣を動画で紹介する。

拳法を修練する者はこの獅子も舞うことができなければいけない。





各門派では舞う獅子の形状まで詳細に決められている。振興社の獅子は閉口緑頭獅で額に火炎があり、耳が動く。背には五色の鬣を有し、七星に歩く。
by japanbujutsu | 2014-09-14 17:10 | 台湾彰化金鷹拳 Kung-fu
振興社伝 七星齊眉棍

振興社の兵器、七星齊眉棍を紹介する。
ジグザグな套路故に七星の名が付けられている。
本来は齊眉棍(棍を立てて眉までの高さ)を用いるが、動画では七尺棍を使っている。
各老師によって套路にわずかな違いがある。
ここでは劉瑞燻(劉國良老師の甥)老師による動画をご覧いただきたい。





北派の体操競技のように派手に飛び跳ねて走り回る「演技」と違い、質実朴訥な「武術」としての棍法である。
by japanbujutsu | 2014-09-12 17:49 | 台湾彰化金鷹拳 Kung-fu
鼓楽の実演奏

それでは振興社の表演時における鼓楽の実演を紹介する。

鼓楽は行進時に打つ「行進鼓」、舞獅奉納時に打つ「獅鼓」、武術表演時に打つ「套頭鼓」、団体表演時に打つ「戦鼓」がある。

使用する楽器は「太鼓」「大銅鑼」「小銅鑼」「鐃はち」などすべて打楽器である。





奏者は劉國良老師
by japanbujutsu | 2014-09-10 17:48 | 台湾彰化金鷹拳 Kung-fu
捕物武具展示に出品

地元の警察署が主催したイベントにコレクションの捕物武具を出品した。

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署員が監視する中、訪れた人たちは熱心に見入っていた。

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by japanbujutsu | 2014-09-07 17:52 | 武具の部屋 Arms

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