ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

<   2015年 02月 ( 13 )   > この月の画像一覧

消えた居合流儀 古川流 その2

古川流について『武芸流派大事典』には次のように出ている。

古川流(剣、柔)
 古川勘左衛門一当が祖。竜野藩の修道館で教えた。


事典は綿谷氏が一人で編集作業をしたため、誤字が目立ち、また崩し文字を読み違えたりした場合が多いため、扱いには要注意である。
流祖の名前は正しくは勘左衛門ではなく「甚左衛門」。
そして流儀の表看板は居合であるのに、武種から居合が抜けている。

b0287744_2054120.jpg

伝書は二代目の脇坂左近右衛門尚令が享保四年に差し出したものである。
画像では角印がはっきり確認できないが、薄く残っており、写本ではないことがわかる。
by japanbujutsu | 2015-02-28 17:33 | 秘伝書の部屋 Secret densho
消えた居合流儀 古川流 その1


江戸時代には本当に星の数ほどもあった武術流儀。
その第一期消失期が明治維新の時代である。
たとえばこの時期、信州松代藩のように江戸時代には一大武術王国であった雄藩でありながら、明治以降全滅してしまった地域もあった。現在、松代藩伝を標榜するいくつかの流儀はいずれも復元か創作である。

さて、そのような状況の中、江戸時代にすでに何らかの理由によって流儀が絶えたものもある。
竜野藩伝古川流抜方。
b0287744_20302858.jpg

この流儀では居合を抜方という。明治以降の伝承を聞かないのでやはり江戸時代のうちに消えてしまったのか。

内容を見ると、表五本(五方之剣)、裏五本(五方之剣)、秘伝十ヶ条、組討十ヶ条、極秘十ヶ条となっている。
非常に明解な目録である。

その表は、「袖摺之剣」「請突之剣」「抜上之剣」「払切之剣」「身添之剣」の五ヶ条。
消えてしまったものは二度と蘇らない。
by japanbujutsu | 2015-02-26 17:12 | 秘伝書の部屋 Secret densho
甲冑武術は腰構えが低い?

武術の大会や講習会で師範と言われている人たちがよく口にする言葉、
「介者剣術は腰を落として動く・・・」
本当だろうか。
そもそも介者剣術って何だろうか。
本論を述べるのに仕方がないので、敢えて甲冑武術と題したが、そもそも鎧を着た剣術というのがおかしい。

いわゆる剣術流派が登場してくるのは中世末期、しかし、それらの技が実戦で使われた記録など当然のことながらどこにも残っていない。宮本武蔵でさえ、大阪の陣他、幾多の戦いにおいて二刀流を使った記録なんか一つもない。

まず、鎧を着用した状態で居合術は必要ないことはだれでもわかる。刀を腰帯に差していないのだから、抜くのに技術を必要としない。刀は抜いた状態で敵に斬りかかる。その斬りかかる技法も、江戸時代の剣術流派が使うような華法な平服用の剣術ではまったくありえない。

よく剣術の解説で、この流派は介者剣術だから腰を落とし、敵の鎧の隙間を斬ったり刺したりするのです・・・
などと言っているが、筆者が剣術や居合を修行してきてそんな説明をする師範は一人もいなかった。

第一、実際に鎧を着用すればわかるが、鎧を着ているとその重みで平服状態と同じ動きはできなくなる。それで腰を落とせばなおさら動きは鈍化してくる。精々腰を落とすのは最後の極めの技くらいで、斬り合いの最中に四股立ちにでもなったものなら、敵に斬ってくださいと言っているようなものだ。

甲冑武術では棒立ちにならないまでも、足に重く鎧の重量がかからない程度に膝を曲げる。そして、進退が迅速にできるように構える。一方、江戸時代の剣術では平服で行うため、腰を落としても容易に体捌きや進退動作ができるため、古流では一文字腰の股を割った低い姿勢が好まれるのである。

この低い姿勢を何を勘違いしているのか、それを介者剣術の名残だとか、元々は介者剣術だったからなどと勝手な解釈で説明をしている。ひどい場合には、この居合は介者居合なので・・・、などと言っている人もいるが、鎧を着て畳の上で正坐をするなど言語同断である。もう少し勉強をした方がよいだろう。

柔術の技を城内でお目見えするときには、小具足鎧で組み討ちを表現する技が演武されたことがあった。
b0287744_21573621.jpg

画像は幕末に会津藩で行われた武術見分の際の様子である。
重い相手を投げ捨てているが、膝を深く曲げた腰の低い四股立ちにはなっていない。
by japanbujutsu | 2015-02-24 17:29 | 技法研究の部屋 Skill
柳剛流長刀 「切上」

b0287744_23183440.jpg

b0287744_23184696.jpg

b0287744_23185739.jpg

b0287744_2319873.jpg

b0287744_23192040.jpg

by japanbujutsu | 2015-02-23 17:16 | 柳剛流兵法 Ryûkô Ryû
柳剛流長刀 「右首巻」

b0287744_23143333.jpg

b0287744_23144515.jpg

b0287744_2315194.jpg

b0287744_23151732.jpg

b0287744_23153368.jpg

by japanbujutsu | 2015-02-21 17:12 | 柳剛流兵法 Ryûkô Ryû
柳剛流長刀 「左首巻」

仙台藩領の石川演武場で稽古されていた柳剛流長刀の形(本邦初公開)
解説は省略。

柳剛流剣・居合・杖・長刀を自分の道場でも稽古・研修してたみたい方は問い合わせ下さい。
部外者にも教授します。

b0287744_239694.jpg

b0287744_2392073.jpg

b0287744_239349.jpg

by japanbujutsu | 2015-02-19 17:01 | 柳剛流兵法 Ryûkô Ryû
今川流棒術 「稲妻」

b0287744_22584441.jpg

b0287744_2259268.jpg

b0287744_22591856.jpg

by japanbujutsu | 2015-02-17 17:56 | その他の流儀 Others
今川流棒術 「落花」

b0287744_2252464.jpg

b0287744_22525968.jpg

b0287744_22531130.jpg

by japanbujutsu | 2015-02-15 17:50 | その他の流儀 Others
今川流棒術 「石向」

今川流棒術は先にも書いたように、免許をいただいていない。
もちろん師匠も免許を持っていなかった。
あくまでも当協会の研修流儀として形の稽古をしている。
そうして保存の策を講じないと、大和民族の宝がまた一つこの世から消えてしまうからである。

本日紹介するのは初本の形「石向」
(盗作されるのを防ぐため、解説は書きません)

b0287744_22474185.jpg

b0287744_2248096.jpg

b0287744_22481355.jpg

by japanbujutsu | 2015-02-13 17:41 | その他の流儀 Others
達磨図

武藏は達磨を好んで描いたとはいうものの、世に出ている武藏真筆の達磨図は数えるほどしかない。

今回紹介する達磨図も初公開である。

b0287744_20245338.jpg

まるでゲゲゲの鬼太郎に出てくるネズミ男のように布を頭から被っている。

しかし、その筆致が豪快であり、一気に描いていることがわかる。

この絵には繊細さがない。

b0287744_2025564.jpg

印には「二天居士」とある。
by japanbujutsu | 2015-02-10 17:14 | 宮本武蔵 Miyamoto Musash

by japanbujutsu