ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

二天一流相伝式

平成25年7月、細川藩伝村上派兵法天下一二天一流の免許皆伝相伝式が行われた。

被授者は大阪支部の師範、無津呂弘之と山根章の両氏。

b0287744_2024176.jpg


b0287744_20241690.jpg


相伝式に先立ち「五方之形」の検視を行い、両氏共に仕打両方を演武、誤伝なく形の相伝が終了。

続けて、和室に移動し、香取・鹿島の神前において相伝巻物の伝授式を古式に則り挙行した。

b0287744_20244719.jpg


今後、関西の地において当流が後世に相伝されていくことを願うばかりである。
# by japanbujutsu | 2013-07-21 20:24 | 兵法二天一流 Nitenichi ryu
鉄鞭

鉄鞭は短鉄棒の尖端に鎖分銅を接続させた短兵器である。

b0287744_15564650.jpg


これらの短兵器の多くは、清朝初期に暗躍した秘密結社の指標兵器として使用されたことが明らかになってきている。

だから武術の門派での使用例がほとんどないのである。

紹介する2本の鉄鞭は鎖が特に異なり、一つは普通の沸かし付けによる円環であるが、もい一つは小さい鉄の部品を折り曲げて繋げる特殊なもので、指標兵器にはよく見られる形態である。
# by japanbujutsu | 2013-07-20 17:49 | 武具の部屋 Arms
鉄尺(双釵)

鉄尺(双釵=日本ではサイという)の我がコレクションは百丁以上になり、日本最大の蔵品となっている。

鉄尺は中国から拳法と同時に沖縄に伝えられ、さらに本土に伝えられた双兵器である。

b0287744_14442868.jpg


詳細は拙著『金鷹拳』に述べたが、沖縄でのサイの使い方は誤っている。

この短兵器も古い時代には一本で使い、反転させて棒身を手前に廻し、把部で突く技法は古くは存在しなかった。

鉄尺が実用から隔離し、拳法の兵器として採用されると、芸術性を帯びてきて、上記のような技法も見られるようになった。

鉄尺の鍵は兵器を受けるためのもので、反転して指に掛けるためのものではない。

今回紹介した鉄尺は明末清初の極めて貴重なものであり、すべて一本使いの時代のものである。
# by japanbujutsu | 2013-07-17 17:32 | 武具の部屋 Arms
小梢子棍

ヌンチャクの片方が短くなった兵器で、分類上はヌンチャクと同じ双節棍の一種である。

b0287744_14324146.jpg


古いものは木部が飴色になり、味が出てくる。

古くは片手に持って使用し、もう一方の手には牌(楯)を持つのを常としたが、時代が下がると拳法の延長としての芸術性を帯びるようになり、両手に持つようになった。

筆者が伝承する台湾彰化の振興社金鷹拳に似た兵器が伝承している他、近年これを使用する門派をあまり聞いたことがない。
# by japanbujutsu | 2013-07-15 17:22 | 武具の部屋 Arms
明末清初の流星錘

中国の古兵器、特に明末清初期のものは造りが古式になっていて、鎖も沸かし付けで鍛えが入っている。

そして何よりも工夫が素晴らしい。

無骨さの中にも立派に工夫が凝らされている。

今回からしばらくは中国の古兵器類を概観してみたいと思う。

これは流星錘。

b0287744_13112784.jpg


切り子型の巨大な鉄分銅は破壊力抜群で、恐らくは鎧兜を叩き割ったり、馬にぶつけたりしたものと思われる。

分銅と鎖を繋ぐ部分はS字の金具。

手元の指を入れる鉄環はグルグル回るように細工されている。

これは撚り戻しの工夫で、鎖が絡まないようにするためのものである。
# by japanbujutsu | 2013-07-13 13:11 | 武具の部屋 Arms

by japanbujutsu