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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

金鷹拳の伝習階梯
(詳細は『台湾振興社伝統武術金鷹拳』参照)
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拳法(単套)

 拳母 四套
 揲内拳 十四套
 揲外拳 十数套

兵器

 長兵器 十八種
 短兵器 八種
 鈍兵器 五種

これらの拳法、兵器の組み合わせで数十種の対打(相対演技)がある。

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                        振興社彰化団が保存している古兵器類


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                         陳炎順師父による拳套


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                        西郡門下時代の会長(東京高田馬場)



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                              陳炎順師父に学ぶ


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                             林茂南老師に学ぶ


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                             劉國良老師に学ぶ

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                      劉國良老師宅にて若い門下生とともに練拳






 
# by japanbujutsu | 2012-11-19 22:50 | 台湾彰化金鷹拳 Kung-fu
兵法天下一二天一流の特徴

武蔵が晩年、熊本で開流した二天一流は『五輪書』を形に具現化した勢法で、これを「五方ノ形」と称した。二天一流には元来、これ以外の形は存在しない。松永伝は専らこの五方ノ形を演錬する。

多くの派では一刀勢法を伝えているが、両手で木刀を握っているので全く武蔵の境地「片手斬り」を無視した形である。そもそも、武蔵は二刀で一刀に勝つ技術と心法を完成させたのであり、一刀で一刀に勝つのならば、二刀は必要ない。

しかし、たった五本だけの形だけでは、正直なところ道場経営が成り立たない。武術としての体裁を整えるためにも形の増補が必要であったのだろう。後世、一刀や小太刀、さらには棒術までも採用する派が出ては、流祖の武蔵も驚嘆しているに違いない。

五方ノ形は心を研ぎ澄ませ、気を錬り、強烈な圧迫感を敵に与えて威圧していく。立ち腰の摺り足で、独特の発声を用いて敵の動作を制圧する。この心気の作用なくして二天一流はない。

武田信玄に仕官できずに塚原卜伝にその座を奪われ、自ら信玄の諱を逆転させて「玄信」を名乗る。あたかも卜伝の俊敏な太刀筋に反発するが如く「ゆっくリズム」な勢法を完成させる。それは日本剣術界における「太極拳」のようなものである。気を錬るためにはスピードを追求してはいけない。卜伝の剣術とのレベルの違いを誇示したかったのではなかろうか。そこには極めて崇高な剣の精神世界がある。


村上派松永伝兵法天下一二天一流の形

五方ノ形

 中段 位詰
 上段 先
 下段 後の先
 左脇 後の先
 右脇 先々先

五方の構の方

五方の構は上段、中段、下段、左の脇に構え、右の脇に構ゆる事、是五方也。構五つにわかつといへども、皆人をきらんため也。構五つの外はなし。何れの構なりとも、構ゆると思はずきる事なりと思ふべし。構の大小は事により利にしたがふべし。上下中は体の構也。両脇は用の構也。右左の構、うへのつまりて脇一方つまりたる所などにての構也。左右は所によりて分別あり。此道の大に云ふ、構のきわまりは中段と心得べし。
中段の構本意也。兵法大にして見よ。中段は大将の座也。大将につぎ、あと四段の構也。能々吟味すべし。
                                                   (『五輪書』水の巻)

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松永伝の礼法における太刀の置き様は他派と異なり、小刀を上にする。また礼の時の手の合わせ方も異なる


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前列左から荒関、土橋(諏訪尚武館長)、松永、小池の各師範(昭和38年9月9日、諏訪尚武館)


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松永展幸と荒関富三郎師範による五方ノ形の演武
# by japanbujutsu | 2012-11-18 21:51 | 兵法二天一流 Nitenichi ryu
中澤流護身術教授体系

初段抜手術 12本
二段返手術 12本
三段體返術 12本
四段座捕七法方式 4本
五段四方投八法方式 8本
b0287744_04011.jpg六段真剣白刃捕四法方式 4本
七段暴漢早縄術三方式 3本
八段體堅法 12法
九段当身術 12手
十段早当術 12手
十一段活用法 7法
十二段戦前法 12法
極秘妙術
救急法
気合術極意
心身鍛錬法

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                                気合投極意


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                                女子護身法


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                       神伝流護身術講習会記念(1925)


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                       神傳流護身術目録之巻(大正6年)


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                              教授本発行のチラシ
# by japanbujutsu | 2012-11-18 19:01 | 中澤流護身術 Nakazawa ryu
仙台藩伝浅山一伝流柔術の内容

相沢永長斎がどこでこの流儀を相伝したか不明である。彼の師とされる浅山大膳なる人物に関してもまったく不明のままである。浅山一伝流柔術に入門して、まず最初に学ぶ表三十六箇条は、明らかに仙台藩の主流だった真極流の影響下にあるもので、受が転回・空転で逃れる特異な形となっている。永長斎は柔術と鎌・半棒を伝えたが、養子となった源五郎は、養父と相図って内容を精選、簡略化し、別の体系を創出した。その結果、古伝は崩れ、鎌と半棒は失われ、居捕も膳詰の一手を残して、他の形は悉く失伝した。なお、佐藤治郎右衛門は改編前の門人であるため、古伝を墨守したが、この系統は後継者に恵まれず、第二次世界大戦後に消滅した。


浅山一伝流の形


 一 片手取
 一 両手取
 一 帯 留
 一 大 搦
 一 岩 石
 一 膝 落
  以上の六手を三十六箇条で相伝

裏手
 一 三人懸b0287744_21111153.jpg
 一 背 取
 一 帯 取
 一 扇 留
 一 柄 留
 一 入 身
 一 膳 詰
 一 よわ腰
 一 五月雨
 一 片手取
 一 岩石
  以上十二箇条  


千鳥巻                            以下の写真の受は会長(1984)
一 片手取b0287744_2223594.jpg
 一 両手取
 一 帯 取          
 一 胴 切
 一 打 込
 一 七里引
 一 二人詰
 一 岩 石
 一 突
  以上九箇条                  

極秘之巻
 一 二人懸b0287744_2232746.jpg
 一 三人懸
 一 意 替
 一 臍 突
 一 觜 信
 一 眼 突
  以上九箇条

秘流之巻
 一 打 込
 一 袖 落
 一 両手取
 一 片手取b0287744_22344752.jpg
 一 羽替詰
 一 後 詰
 一 明千鳥
 一 羅 乱
 一 刀 詰
 一 瀧 落
 一 魚 曲
 一 柳 落
 一 左右詰
 一 四人詰
 一 生 死
 一 飛 龍
  以上十九箇条

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                            初伝の『浅山一伝流柔目録』


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                          奥伝の『浅山一伝流極秘之巻』 
# by japanbujutsu | 2012-11-17 19:28 | 浅山一伝流柔術 Asayama ryu
国際水月塾武術協会が伝えている天道流の形

杖 10本
 五法 さし合 一本杉 巻込 散し巻込 大散 小散 芝引 戸口 五法返

鎖鎌 8本
 獅子の洞入 投鞠(紅葉重) 石火の入 両角 天狗返(達磨) 星月 流星 重ね散し

剣術 48本
 ○八段の武
   上段の印・同裏 切懸・同裏 下段の印・同裏 違位・同裏 小車・同裏 東坊・同裏 合位・同裏
   晴風・同裏 早風・同裏
 ○七段の武
   三條武 重月影 英劔 雄劔 守身劔 右劔 左劔
 ○曲尺の段
   縛殺の曲尺 徹の曲尺 懸の曲尺 風柳の曲尺 待の曲尺 立の曲尺 横の曲尺 活の曲尺
 ○表の位
   小乱 夜の太刀
 ○裏の位
   八重垣 虎の尾 下り藤 無変 一刀
 ○入身の位
   上下の留 一文字 十文字 小返 拳折
 ○太刀合
   巻返 打返 重打 蟹の横這 辻切

二刀 16本
 ○二刀の位
   陰の位 切入 乱入 獅子飛 波返 水車 切先返
 ○二刀極意の位
   陽の位 両手留 無敵の劔 手離劔の大事
 ○五段位唯授一人
   心巻 意巻 気巻 動巻 観巻

短刀 5本
 鉄當の位 待見 不離劔 實正の位 寄

小太刀 3本
 相打 蜻蛉帰 中霞


薙刀の形138本は当協会では伝承せず。現在、薙刀を専門に稽古している者でも、これらの形をすべて正確に打てる者は極めて少ない。それは薙刀を競技として「練習」しているためであり、武術として「修行・稽古」をしていないためである。

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                   阿部先生と西垣きん師範による短刀「實正の位」


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                    阿部先生による五段位唯授一人「動巻」の形


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               阿部先生検視による会長と関西支部無津呂氏による剣術形


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               関西支部長山根氏と会長による鎖鎌(ベルリン大会 2012)
# by japanbujutsu | 2012-11-17 15:12 | 天道流武術 Tentô ryu

by japanbujutsu