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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

本歌 捕縄鈎

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捕縄は格闘系武術ではないから、とかく敬遠されがちであるが、これは柔術・捕手術に付随する重要な武術の一つである。戦前までは警官も捕縄術を心得ていたが、戦後は手錠に統一されてしまい、捕縄を正確かつ迅速に掛けられる人はほとんどいなくなってしまった。第一、今の警察官は警棒の本来の使用法もまったく知らないのだから仕方がない。

さて、今回紹介する捕縄鈎は武家作法を研究されていた名和弓雄氏が絶賛され、ご自身の次の著書で紹介したいので貸してほしい、と懇望されたが、先年、惜しくも他界されてしまった。この捕縄鈎は鈎の曲がった部分が鍛えられており、刀剣と同じような仕上げが施されている。端分には猪目の刳り抜きがあり、この変哲もない武具にアクセントを添えている。

この捕縄鈎には「正光」の銘が切られているため、余程の自信作であったことがわかる。
# by japanbujutsu | 2012-12-12 19:18 | 武具の部屋 Arms
渋川一流十手術

渋川一流には十手の形が三手しかない。

「巻返」「柔打」「太刀捕」の三手。

柄が太い十手を使用する。柄が太いと手の内に力が入り、相手の刀を操作しやすくなる。巻返では十手を捨てる。

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                       十手の形を示す谷田朝雄師範(受は会長)
# by japanbujutsu | 2012-12-09 20:44 | 渋川一流柔術 Shibukawa
お気に入りの一振 その3 「無銘(新々刀寿命)」

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神道無念流を稽古しているので、姿のいい、長寸の新々刀が欲しかった。
その要望に応えてくれたのがこの一振。
互の目の波文に「大帽子」の切っ先がお気に入り。
鍔は好みの平安城(与四郎)に替えた。
長さは二尺四寸八分ある。

「寿命」は元は大和系の鍛冶で鎌倉時代に始まると言われ、代々「寿命」と切り古刀期の作のほとんどは天文頃の美濃の作とされている。
また、作域の広いことから無銘物の極めとしても良く経眼する。
その名前の良いことから武家の祝儀用差料として喜ばれた。
# by japanbujutsu | 2012-12-06 23:01 | 武具の部屋 Arms
お気に入りの一振 その2「無銘」

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法量  長さ 71.1㎝    反り 1.4㎝   目釘穴2個
時代  室町時代
拵    江戸時代

小板目詰んだ奇麗な地鉄に室町時代末期の備前長船清光を見るような中直刃を焼いた健全な作。鍔は梅の透かし。茎は磨上でやや短いが反りが浅く、上品な一振である。バランスがいいので試し斬りによく使っている。
# by japanbujutsu | 2012-12-06 19:28 | 武具の部屋 Arms
お気に入りの一振 その1「無銘」

この刀は無銘であるが、板目肌流れる古雅な地鉄に互の目乱刃を低く焼き、切れ味を重視した一振である。柄は勝虫図の縁金及び目貫を木綿巻とともに漆で固めた現代物。
鍔は購入時、鉄地瑞雲図透であったが、縁金に合わせて今は勝虫図の重厚な鍔に替えてある。
時代物の黒呂塗を用いた打刀拵に収められている。
居合・試し斬りの両方に使用できる逸品。

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法量  長さ73.5㎝  反り 2.05㎝  目釘穴1個 
形態  鎬造 庵棟
地鉄  板目に肌流れ
刃文  互の目の乱れ
茎    生ぶ
柄長  8寸9分
時代  江戸時代
# by japanbujutsu | 2012-12-06 15:42 | 武具の部屋 Arms

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