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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

新抜流鎖鎌

数年前にほとんど欠点のない江戸期の稽古用鎖鎌を入手した。

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柄の先と刃部に黒と朱の漆がかけられ、紐と皮分銅もしっかり残っている(写真上)。
しかし、その鎖鎌の流儀がわからなかった。
ところが今回、それとほとんど同様の鎖鎌を入手した。
こちらは紐と分銅を失っているが、手貫紐が残っており、なんと柄に流儀名が刻字されている(写真下)。

新抜流

『武芸流派大事典』に
「鎌刃渡り五寸・柄一尺八寸・鎖三尺二寸、または四尺二寸を用う」
とある。

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こちらも前回の八重垣流鎖鎌と同様、鎖鎌の寸法が書いてあるだけで、他に情報はまっくない。
八重垣流と新抜流はおそらく同じ相伝者によって継承されてきたものと思われる。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-10-27 17:08 | 武具の部屋 Arms
八重垣流鎖鎌

八重垣流鎖鎌について 『武芸流派大事典』 には次のように出ている。

「柄長一尺二寸五分、鎌刃五寸、鎖十二尺、分銅五匁の鎖鎌を用う。」

流祖はだれなのか、どこの藩に伝承されたのかなど、その他の情報はまったく記されていない。
今回、入手した稽古用鎖鎌 (鎖分銅は欠損) を見ると、確かに刃は五寸であるが、柄は一尺二寸五分よりやや長い。

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鎖鎌の時代鑑定からすると、おそらく昭和の戦前くらいまでは稽古されていたのではないかと思われる。

なんといってもいいのは柄にしっかりと 「八重垣流」 と刻字されていること。

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ありがたい。

※分銅は 「ふんどう」 と読む。 「ぶんどう」 ではない。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-10-25 21:32 | 武具の部屋 Arms
習字

門弟に伝書を差し出すとき、代書してもらってはいないだろうか。
もしも、そんなことがあろうことなら、その伝書は 「ニセモノ」 である。
他人に代書してもらい、判子屋に判子を作ってもらう。
そんなことは誰にだってできる。
つまり伝書の 「ニセモノ」 を作るのは簡単である。

だから師範たる者、しっかり書を学び、伝書は自筆して門弟に差し出すのが本意である。
自筆はその師範本人だけのものであり、それこそ 「ホンモノ」 である。

筆者とて人に誇れるような手ではないが、それでも日常、つねに運筆の稽古をし、伝書は必ず自筆している。
いつも書いているのは 「いろは歌」。

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これを稽古していると古文書を読むときにも変体仮名に強くなる。
だからいろいろな字体で書くようにする。
仮名は柔らかくて女性的で、なめらかな線を書く稽古には最適である。

皆さん、一度騙されたと思ってやってみてください。
面白くないと思ったらお終い。
面白いと思ったらしめたもの。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-10-23 21:48 | 秘伝書の部屋 Secret densho
自然外中剣

某流の極意に 「自然外中剣」 というのがある。
難解な節を中心とし、月の満ち欠けを口伝とする極意である。

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この流派の祖は佐々木水円。
流祖は難解な口伝を設けることによって流儀を装飾し、付加価値を与えた。
すなわちこれを武士が学習する、そして伝承する 「文化」 のレベルにまで昇華させたのである。

これが日本武術の真骨頂であろう。

詳細な考証は 「水月」 で為す。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-10-19 23:45 | 秘伝書の部屋 Secret densho
静岡県古武道演武会

お知らせ
静岡県古武道演武会
日時:11月5日(日)
場所:藤枝市郷土博物館前広場(雨天中止)
第一部 午前10時~正午
第二部 午後1~3時
演武流派 
英信流、関口流、香取神道流、伯耆流、戸山流

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※当日は博物館にて「静岡ゆかりの名刀展」も開催しています。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-10-13 17:55 | 演武会・講習会 Seminar

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