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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

極太五寸針人剣

もはや日本に正統な古流手裏剣術が残っていない現在、わずかに残る資料によって古伝の打法を研究するしかない。
我が甲陽水月流手内剣は他流と異なり、剣の種類を一つに限定していない。
ただし、剣身が丸棒を用いることは、剣の長短に関係なく共通させている。
そして肝心の打法であるが、人剣と地剣が滑打法で、天剣は突打法を用いる。

五寸の人剣にもいくつかの種類があり、今回紹介するものが一番太いものとなる。

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間合いは二間半までいけるが、二間がよい。
極細人剣との打法の違いはやや手の内からの離れを遅くすること。
これは極細人剣が十打九中ほどに上達していないとまず刺中は望めない。

門人には筆者の研究成果をすべて惜しみなく伝えているから、上達が早い。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-07-17 21:02 | 手内剣探究 shunaiken
カナダからの来訪者

今週末、カナダから一人の武者修行者が我が道場で汗を流している。
最初に手内剣でウォーミングアップ。
彼は明府真影流の経験者であるが、わが甲陽水月流の手内剣 (人剣) を打たせたら、最初はまったく刺中しなかった。
人剣は他流とはまったく異なる打法によるため、他流の癖が付いているとなかなか刺中しない。
そのため約一時間ほど打たせていると、ようやく5打中3中ほどになってきた。

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しかし、かれはすでに他流の稽古会を持っているため、敢えて手内剣は強要しない。
今後の彼の判断に任せるしかない。
その後は、日本柔術の中伝を指導した。

夜は我が家の近所にある行きつけの居酒屋で楽しいディナータイムを共有した。
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甲州名物 「馬刺」
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(つづく)
# by japanbujutsu | 2017-07-15 21:46 | 演武会・講習会 Seminar
水野正勝の口伝

伝書は流祖直筆のものがもちろん原典ではあるが、累代の相伝者が新たに加えたものももちろんある。
むしろ、流祖直伝書の内容をそのまま一字一句も変えずに現代まで相伝されている例の方が少ない。

このことについて、江戸時代の相伝者が伝えたものは、もちろん我々も次代に伝えていかなければいかないが、我々の代になって加えられたり、新作されたりしたものはほとんど文化的価値はない。
それでも本伝の伝書をしっかり授けた上で、師匠の口伝を新たに付加して授けられたものは大事に伝える必要がある。
古伝の巻物を伝授せず、現代人が作成した伝書だけを授けるのは、もしその流派が古流を標榜しているのなら失格と言わざるを得ない。

さて、今回紹介する関口流居合 ( 居相 ) の伝書は当流四代目の中興祖、水野作兵衛正勝が先師の教えをまとめたもので、 『 為我学集 』 と称し、非常に貴重なものであるが、残念なことにこれは「 乾坤 」 両巻あるうちの乾巻であり、目録なのである。おそらく、坤巻の方に口伝が記載されているのだろう。

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詳細な考証は日本武芸新聞 『 水月 』 で為す。





(完)
# by japanbujutsu | 2017-07-12 20:05 | 関口流抜刀 Sekiguchi ryu
極太五寸水月針剣(人剣)

昨日は本当に久しぶりのOFF。
しかし、今月末の渡欧準備でやることは山積している。
巻物もあと二巻書かなければならない。

そんな多忙の日でもブレイクタイムには手内剣を打つ。
打ったのは極太五寸水月針剣。
こちらは二間半の間合いから力投。
ほぼ五割の確率で刺中。

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極細の人剣は敵の眼を打つので間合いも一間半ほどの至近から打つが、こちらは重さもあり、鋭く刺中するので、狙いは体のどこでもかまわない。




(完)
# by japanbujutsu | 2017-07-09 17:45 | 手内剣探究 shunaiken
五十嵐きぬ先生

昭和6年8月12日の山形新聞にその記事はある。
澄宮殿下に新庄藩伝穴澤流薙刀の形を台覧に供する・・・
その白羽の矢が立ったのは22歳のうら若き女性教員、千葉絹子。
わが恩師・五十嵐きぬ先生、その人である。

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記事の全文は次号の 『水月』 に掲載する。




(完)
# by japanbujutsu | 2017-07-07 17:22 | 穴澤流薙刀 Anazawa ryu

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