武術座談会
5月8日(木)、埼玉県の三芳町にある祖父江利久先生の道場真武館において、当身と武器についての座談会が行われた。
これは月刊『秘伝』の企画で、内容は同誌にに掲載される。
最後は古武道界の現状と今後の展望にまで話しが進み、アッという間に予定時間が終了した。
とにかく、日本の伝統文化、伝統技術の多くは後継者不足で、絶伝の危機に見舞われている。
武術もその例外ではない。
かろうじて、入門するわずかな若者も、興味のあるのは技だけで、文化としての古流武術にはまったく関心がない。
ならば、現代武道でもいいはずである。
古武道の存在価値は、江戸時代から形を変えることなく、綿々と伝えられてきた技・心・思想・有職故実・各種道具類、すなわち「文化」があることである。
そして、長い年月をかけて修行し、その技や心を受け継ぐこと、それが今の若者にはできない。
どうしたらこの危機を打開できるのか、それも今の伝承者達に課せられた課題である。
(完)