協会制定日本柔術 Nihon Jûjutsu kôyôsuigetsu ryû
国際水月塾武術協会における日本柔術課程の技法は、会長が学んだ古流柔術数流派より抜粋された形を元に、楊心流柔術の事理を採用して編成された総合柔術である。形の相伝に際しては「甲陽水月流柔術」という名称を用い、伝授巻を発行するが、これは流儀を継承する者のために正式伝法として行われるものであり、一般会員は段位と免状により、伝授を行う。
その元となった流儀は、大和道(佐藤金兵衛師範より認可)、天神真楊流、大東流、荒木新流、大倉伝浅山一伝流、武田流(以上は西郡多喜雄師範伝)、鹿島神流、神道六合流、九鬼神流、甲州陣屋伝捕手術、(以上は日本各地で修行)などであり、これらを取捨選択、統合編成して昭和の末年に創始した。
この日本柔術を学ぶことにより、武術に必要な体を錬ることができ、以降に学ぶ古流各派の武術修行に益するところ大である。
国際武道院在籍時代には日本柔術部会の課程として認可され、海外にも広く普及した。現在、ヨーロッパを中心に数百名の会員が学んでいる。
現在、師範資格を有しているのは、広島支部長浜田恒男、神奈川支部長對木佳史、神奈川支部師範代池田耕治、関西支部長山根章、ハンガリー本部Mellik Bela、ブダペスト支部Jurecz Istvan、ミシュコルツ支部Bordas Gyula、ドイツ支部Carsten Schroederの各氏である。

