明末清初の流星錘
中国の古兵器、特に明末清初期のものは造りが古式になっていて、鎖も沸かし付けで鍛えが入っている。
そして何よりも工夫が素晴らしい。
無骨さの中にも立派に工夫が凝らされている。
今回からしばらくは中国の古兵器類を概観してみたいと思う。
これは流星錘。
切り子型の巨大な鉄分銅は破壊力抜群で、恐らくは鎧兜を叩き割ったり、馬にぶつけたりしたものと思われる。
分銅と鎖を繋ぐ部分はS字の金具。
手元の指を入れる鉄環はグルグル回るように細工されている。
これは撚り戻しの工夫で、鎖が絡まないようにするためのものである。