中澤流護身術礼法・身構法 初段抜手術 第一条 上げ抜き
初段抜手術 第一条 上げ抜き
礼法
上級者は上席、下級者は下席で互いに礼をする。
両膝を着いて両足の爪先を立て、師匠は両指先を畳に付け、上輩は両手を開き、下輩は両手先を寄せて、頭を肩の高さに下げ、静かに敬礼を行う。
※流派の教えもあるが、古来礼法は頭を肩の高さより下げてはいけないことになっている。これは師範席や神前に対して襟中を見せないようにする配慮である。
身構法
中澤流ではこの身構えを「不動體」と称している。右手は體の上部を保護し、左手は體の中部を保護するように構える。右足は軽く浮かす。これは前後左右に体捌きをする便と、下部を保護するためである。腰を屈するのは体の重心を保ち、倒れないようにするための中澤流における口伝である。
初段抜手術 第一條 上げ抜き
敵は左手で我右手首を捕る。我は右腕を引き上げる。
肘を上げて抜く。
初段はこの抜手術十二箇条で成り立っている。