柳生志限流柔拳法の内容
柳生志限流は柳生心眼流に比べてはるかに中国拳法色の強い雰囲気を持っている。
まず、礼法では「折敷礼」を行うのであるが、着くのは右膝で、両手を着いて礼をなす。相手が自分より高位の場合は両膝を着く。
拳は正式には星国男系と同じように、親指を中に入れて握るが、皆、普通の握り拳でやっており、開手による当身を多用する。
身体の使い方や力の出し方は、筆者が斎田伝と名付けた鹿島台に伝承する柳生心眼流兵術とほぼ同じである。とにかく腕を頻繁にグルグルと振り回す。その間に当身が数発入る。
高橋市内の本拠栗原郡鶯沢村が、斎田の師匠である鈴木兵吉の居所梅崎村に近いので、両者には何らかの関係があるのではないかと思う。
以下の柳生志限流の内容を見ると、柳生心眼流と柳生志限流のどちらが親流儀なのかは判然としない。
あるいは両流儀は兄弟流儀である可能性もある。
兵法表 7
兵法裏 7
中極表 7
中極裏 7
不動岩石落表 7
不動岩石落裏 7
腹切表 7
腹切裏 7
切神表 7
切神裏 7
白紙取祇神明 7
居合剣切 7
※ここまで水月塾で伝承。さらにこれ以降約300手の形がある。この時勢では失伝をただ待つだけである。
稽古風景を撮影した古い時代の写真。


