腕挫(うでくじき)
立った状態で掛ける逆手技「腕挫」(『柔道教範』M41)。
水月塾の制定形では「七里引」という。
見た目以上に強烈な激痛が走る技で、容易に肘関節を砕くことができる危険な技でもある。
現在の格闘界において寝技の逆十字が多用されるのに対して、この技がほとんど見られないのは掛け方を知らないのか、決め方を知らないのか、いずれにしても柔道からは完全に消えてしまった一手である。
古流では引っ立て技として敵を連行する際に用いられる。
(完)
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