時代手裏剣を打つ
手裏剣の研究と稽古を継続中。
毎日欠かさず打っているので、現在出まわっている新物の手裏剣は大体どんな距離でも直打、回転打の両方でそれなりに命中するようになった(あくまでも古流の打方に則って打つ。絶対にピッチャーの投球フォームのように逆体の前傾姿勢になってはならない)。
しかし、江戸時代の手裏剣はそんなに甘くない。
わざと刺さらないように加工してあるのか、と思われるほど的中率が落ちる。
しかしまた、そこが日本伝手裏剣術の醍醐味でもある。
本来は、一つの流派で毎回同じ手裏剣を使い、稽古をするのが本意。
しかし、時代手裏剣をいろいろ打って、研究するのもまた一興である。
本日打ったのはもっとも長大な2本と短平な2本。
これがまた、難しい。
いずれも直打で打つ。
長大な手裏剣は命中するとドスッという凄い音を発して、かなり迫力がある。
短平な2本はなかなか的中しない。
もちろん姿勢や打方を無視して間合いを当たる位置にすれば、いくらでも当たる。
しかし、直打で二間以上離れて打つと、空気抵抗によってヒラヒラ舞って踊ってしまう。
これまた面白い。
いつかすべての種類をマスターしたい。
(完)