無双直伝流和を初演武
今回の松代藩文武学校武道会、春の師範演武会では、かつて北信濃に伝播した無双直伝流和を初めて演武した。
演武に先立ち、それを先賢に報告するため、前日、江戸時代にこの流儀を教授した滝澤武太夫(門人建立)と井口権九郎の墓碑、そして滝澤武太夫の墓(血族建立)を参拝した。
無双直伝流は総合武術であり、主として藩領縁辺の農民階級に教授されたため、ここ松代藩文武学校では江戸時代でも稽古・演武されたことはなかった。
もちろん今回演武した形は復元である。
しかし、複数の史料を付き合わせ、それに絵目録で矯正を施したから、かなり古伝に近い形が復元できているはずである。
居合・棒・鎖鎌は地元の先生方が復元されているから水月塾の出る幕はないが、まだ改良の余地はかなり残っている。
写真は立合 「打込」
(完)