姿勢について
武術の形で最も重要な姿勢について少しだけ述べたい。
形を演じるには理に適った姿勢が求められる。
形において静止した姿勢が構えである。
形は構えから次の構えに至る動作の連続によって成り立っている。
だから初心者は徹底してこの構えに習熟しなければならない。
ここで正しい姿勢の習得を怠ると、以後に学ぶ形は総崩れになる。
結局、姿勢が悪いから何をやっても様にならない。
こういう人をこれまで何人も見てきた。
残念ながら体質的、感覚的なこともあり、矯正は非常に難しい。
何より本人がその崩れた姿勢について自覚していないのだからどうしようもない。
この終始、正中線が崩れない香取神道流薙刀を演じる鳥飼よし女史の演武(ユーチューブで視聴可)をよく見て欲しい。
(完)