柳剛流剣術の木太刀
柳剛流剣術の稽古に使用する木太刀は無反りの四尺四寸(約134cm)。
では居合の稽古で使用する刀はどうかという、やはり刃渡り三尺の真剣を使用する。
他流の剣術では古伝の力信流が同じ寸法の木太刀を使用する。
両流派ともに足を斬る技法がある。
特に柳剛流は断脚の一撃で他流を撃破してきたのである。
そのため両流派ともに〝飛び違い〟の技法を用いる。
腕力だけではこの木太刀は扱うことが極めて困難だからである。
腕で斬らず、身体で斬る。
転身力を使って重心移動と同時に木太刀も作動する。
正に〝気剣体〟が一致しなければ動けない。
この体作りに居合の稽古は欠かせない。
であるからして、居合は初心のうちからバンバン抜かせるのが柳剛流の特徴である。
腰高で、無声で、短い刀で抜く世の居合に飽き足らない人、我が門に来たれ。
目の覚めるような居合・剣術を伝授します。
(完)