水月塾制定日本柔術における小道具類
かつての古流柔術がそうであったように、水月塾制定日本柔術においてもまた、徒手対徒手以外に様々な小道具を使い、徒手の敵、あるいは太刀で斬り掛かる敵を制圧する技法を多く有している。
まずは短棒。
徒手六十手を習得した後、最初に学ぶのが、この短棒を用いた捕手術である。
続いて十手。
水月塾では十手を右手に、素棒を左手に持つ。
続いて鎖分銅。
これは布袋に入れて使う。
むき出しで使う道具ではない。
むき出しで使うと敵を傷つけてしまう。
続いて鎌。
これは当流以外、現在ではほとんど残っていないと思われる。
その他にも水月塾制定日本柔術では十種類ほどの道具を駆使する。
※「武器」という用語は敵を傷つけたり、殺したりするものを表す言葉なので、ここでは「道具」という江戸時代に用いられていた用語を使う。
(完)