弓術伝書
現在、古武道の伝書の中でまったく人気のないものは、馬術と弓術である。
弓術は競技化されているため学生の競技人口は多いが、成人になると激減し、技法や歴史を研究する者に至っては皆無に等しい状況である。
かつては石岡久夫氏が研究されていたが、後継が出現しなかった。
馬術に至っては武術としてこれを行っている者はほぼ皆無である。
残っているのは競技化されている馬術と神事の流鏑馬だけであろう。
小笠原流も残されているものは、本来ある伝承内容の一割にも満たないと思われる。
したがって、弓術や馬術の伝書は人気なく、安価で入手できるため、折に触れては入手を心掛けている。
今回、紹介するのは小笠原流の伝書『萬箭之次第』。
小笠原流で使用するすべての箭(矢)が図解されている。
(弓)