鏡心明智流剣術の殺活伝
明治時代に幕末の江戸における三大道場の一つと言われた士道館で教授された鏡心明智流剣術。
三流派(北辰一刀流・神道無念流・鏡心明智流)の中で、唯一総合武術を伝えた流儀である。
この鏡心明智流剣術には殺活の伝があり、伝書にも記載されている。
剣士の心得として伝えられたのかと思いきや、明らかに柔術系の急所が記載されている。
その急所は、
烏兔旽・関暗・衣門・松風・村雨・明星・月陰・水月・稲妻、
の九点。
この流派も明治中期以降は傑出した達人を得られず、いつしか自然消滅していった。
(完)