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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:武術論考の部屋 Study( 272 )

再び、ヨーロッパの道場名

雄鶏道場
蜂鳥道場
山武士道場
葉隠道場
コブラ道場

これ全部、武道の道場名。
この種の誤った命名はヨーロッパの大陸に多く、アメリカやイギリスは比較的少ない。
筆者が思うに、恐らくこれらの道場の内容は・・・

雄鶏道場・・・雌雄別々に飼育する養鶏場
蜂鳥道場・・・ハチドリを飼育する花鳥園
山武士道場・・・山賊に成り下がった武士の小屋
葉隠道場・・・切腹を指南する刑場
コブラ道場・・・コブラを飼育するインド系ペットショップ

あまりにもひどすぎると思いませんか。
こんな道場名を日本の指導者はどうして看過するのだろうか。
技だけではあり得ない文化としての日本の武道を教えることが、指導者としての役割である。

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すごい、ビールの道場である。
第一、富士山から朝日は出ませんよ。




(完)
by japanbujutsu | 2018-04-24 17:23 | 武術論考の部屋 Study
富士吉田市内の某寺に所用があって出かけた。

そこには幕末戊辰戦において朝廷方について働きをなした報国蒼龍隊士、小沢彦遅の墓がある。

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蒼龍隊は富士浅間師職の御師が結成した勤皇隊である。

小沢家は代々御師職にあり、幕末の彦遅は志摩守の国名を持つ神官であり、苗字帯刀が許されていた。

この彦遅、小野派一刀流剣術と宝蔵院流鎗術を極め、小沢家には巻物や木刀、稽古道具などが残る。
(詳細は拙著『富士北麓幕末偉人伝』を参照ください)

彦遅の墓参りをしていると、どこからともなく一匹の猫が現れ、挨拶をして帰って行った。

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彦遅が挨拶にきてくれたのだと思った。






(完)
by japanbujutsu | 2018-04-11 17:36 | 武術論考の部屋 Study
明治時代の柔術稽古着

明治時代、関西方面で関口流天羽拙翁直伝、中馬玄代山門派の久松定基が著した『柔術極秘図解』の表紙を見ると、当時の柔術稽古着がどのようなものであったかよくわかる。

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道場や流派で統一されたものはなく、白衣と黒衣の刺し子を施した半袖の上衣に袴は縦縞の色袴を着用している。
稽古衣の襟には襟あわせの紐があるから、激しい乱取稽古はなかったようである。
図では稽古帯も見られない。
古流なのだから、現代の世でも服装も古風なものでよいのではなかろうか。






(完)
by japanbujutsu | 2018-03-27 17:30 | 武術論考の部屋 Study
薙刀の女師範

近世において婦女子は薙刀の稽古はできても、弟子を取り立てて指南することはできなかった、と拙著で述べてきた。

この大原則を覆す伝書がある。
「自得流長刀」

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『武芸流派大事典』には掲載なく、何藩に伝播した流儀か判明しない。
松井郷左衛門が流祖。
この伝書は明治三年に松尾登満 (女) から大宮司おはつ (女) に授与されている。

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明治三年と言えば、地方はまだ江戸時代である。
師範の松尾は文政六年に加藤小平太から相伝を受けているから、この年に同じ書式の伝書を授かっているはずである。
しかし、この伝書には花押がない。
女なのでこれだけは仕方のないことである。

世の中には 「例外」 というのがよくあるものだと改めて実感した次第である。







(完)
by japanbujutsu | 2018-03-22 17:08 | 武術論考の部屋 Study
浅葱色のこと

浅葱色 (あさぎいろ) をご存じであろうか。

新撰組の羽織の水色だと言えばわかるかもしれない。
しかし、京都の土産物屋で売っているその羽織の水色と本来の浅葱色はかなり異なる。

元々の浅葱色とは、葱藍 (たであい) で染めた薄い藍色のこと。
また、浅葱とは薄い葱の葉に因んだ色で、平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色である。

浅葱色は江戸時代の元禄期から正徳期にかけて流行し、多くの派生色が生まれた。
水色がからせた 「水浅葱」、くすませた 「錆浅葱」、花色がからせた 「花浅葱」 など。
薄浅葱もまた、薄い浅葱色の染め色を形容したものが、そのまま色名として定着したものである。

筆者が現在も愛用している稽古着は、30年以上前に購入した手刺しの藍染めであるが、ようやくいい感じの浅葱色になってきた。

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あと何年使えるだろうか。

なお、筆者が継承している柴真揚流柔術では目録者の鉢巻きは浅葱色を用いることになっている。






(完)
by japanbujutsu | 2018-03-02 20:56 | 武術論考の部屋 Study
琉球伝武術としての空手

全日本古武道演武大会にいくつかの空手流派が加盟し、演武している。
空手史を少しでも勉強すれば、すぐにわかることであるが、現在の空手着は柔道着をモデルにして
「本土」 で採用された。
そしてそれはすぐに沖縄に伝わり、伝統派の空手までことごとくこれに倣ってしまう。

もともと、琉球空手は沖縄独自の民族衣装で稽古がされていたはずである。
現代の競技空手はいいだろう。
日本で生まれて日本で発展、そして世界に発信されたものだから。
しかし、沖縄土着の空手がとうして安易にこれをよしとしてしまったのだろうか。
どうして一つくらい頑なに古伝を墨守する流派がなかったのだろうか。

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この画像のように、民族衣装で演武すべきだろう。
少なくとも、日本古武道として他の古流武術とともに武道館で演武するのであれば、琉球衣装で演武すべきである。

剣術を剣道着で演武する流派のないことを祈りたい。
稽古着と演武服は区別が必要である。





(完)
by japanbujutsu | 2018-02-28 20:49 | 武術論考の部屋 Study
祝 発刊!!!「兵庫県の古武術」

水月塾姫路支部長の西躰師範がこの度「兵庫県の古武術 山崎藩の武術 「一」 」 を発刊されました。

心からお祝い申し上げます。

かつて門人が研究書を発刊することなど一度もなかったので、感動しました。

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初回は上村発明流棒術と一伝無双流を中心に探求されています。

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続編を心待ちにしています。
継続は必ず力になります。
がんばってください。





(完)
by japanbujutsu | 2018-02-26 23:32 | 武術論考の部屋 Study
黄和紙

ある筋より江戸時代の黄和紙を大量に入手することができた。
染和紙のなかでも特に需要が多かった完全無地の黄和紙。

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さあ、これからこの和紙に何を書こうか、描こうかといろいろ思案する・・・
長さも十分にあるので、いろいろなものを書くことができる。
武術の極意などもこんな和紙に書いたら楽しいだろう。
「切紙」伝授にも使おうかと思う。






(完)
by japanbujutsu | 2018-02-22 17:40 | 武術論考の部屋 Study
刀長短論

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『 兵術要訓 乾 』 の 「刀長短論」 の一節がある。
その中に、

力量相応にして労ざる刀こそ宜しきなり。願は非力たりとも修練して、長剣の剛刀を短刀の如く遣ふやうに修行すへし。

という一文がある。
刀の長さは使う者の力量に応じて使いやすい長さがよいとした上で、できれば非力であっても修練によって長剣の剛刀を短刀のように使えるように修行すべきである。

と努力目標を掲げている。
やはり稽古はすなわち術を磨く鍛錬であり、理想の技を駆使できる筋骨・身体を造り上げるための修練であるから、武具にはそのための長さと重さが必要になる。

江戸時代よりはるかに体格に優れた現代の我々が二尺四寸ばかりの刀で居合を稽古しても、形の稽古にはなるかもしれないが、技を十分に使い切る稽古はできないものと知るべきである。






(完)
by japanbujutsu | 2018-02-18 20:13 | 武術論考の部屋 Study
減量

とある海外の会員が柳生心眼流を学びたいと申し込んできた。
その体型では無理だから、あと○○kg減量すれば教える、と返事をした。
普通の日本人、否海外の者も含めてそのようなことを言われれば大抵は諦める。
しかし、彼は違った。
2年間でそれだけ減量するから教えてくれと返事がきた。
修行というものにはこのくらいの覚悟と諦めない意思が必要なのである。
何が何でも絶対に学びたいと。
別に彼の意思を確かめたわけではないけれど、減量は半分にオマケして、1年後にそこまで減量できていたら教授することにしよう。
そこでもし諦めたならば、彼は何をやっても大成しない。
師匠の 「注文」 「説教」 が受け入れられない者は大成の見込みもない。

彼の一言に感動した。





(完)
by japanbujutsu | 2018-02-16 23:36 | 武術論考の部屋 Study

by japanbujutsu