ブログトップ

国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

japanbujut.exblog.jp

本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:手内剣探究 shunaiken( 55 )

暑中見舞い申し上げます

今年は異常に暑い。
若いときは暑くても寒くても平気だったが、歳をとるにつれ、暑いのが嫌いになり、今では寒いのも嫌いになった。
だから夏も冬も気候がいいヨーロッパに逃れる。
しかし、そうはいっても仕事があるから戻らなければならない。

そして暑さと闘いながら武技を練る。
手裏剣なんぞは屋外稽古だから30分も打てば、汗は滝の如く流れてくる。

b0287744_174492.jpg


しかし、打たねば技倆が落ちる。


皆様、熱中 ( 暑さと武術 ) 症にはくれぐれもご注意を。







(完)
by japanbujutsu | 2018-08-09 17:57 | 手内剣探究 shunaiken
七寸針剣(天剣)の打法

七寸針剣 (天剣) がわが甲陽水月流水月針剣の中では最も長い寸法の手内剣になる。
基本は丸棒形であるが、平打型も応用として取り入れている。
この二つを混ぜながら、左手から右手に取った瞬間に形状を認識し、即時に打点を決めて打ち放つ。
地剣 (六寸) と人剣 (五寸) はほぼ仕上がっているので、最近はもっぱら天剣に絞って稽古をしている。
しかし、雨天が続いて3~4日打てないと、途端に手の内が狂うから不思議だ。
幸い天気さえよければ、稽古場は自宅の裏なのでいつでもすぐに稽古はできる。
これをもう丸二年続けているから、かなりの練度である。
甲陽水月流では以下の事項は行わないことにしている。

1、三間以上の間合い
2、左手打ち、掬い打ち
3、捻体打ち
4、刀併用打ち
5、回転打ち
6、左手剣先把持

以上は武術の理念に反するがゆえに甲陽水月流では厳禁している。

b0287744_21171678.jpg








(完)
by japanbujutsu | 2018-07-11 21:17 | 手内剣探究 shunaiken
甲陽水月流手内剣(水月針剣)天剣を打つ

正統な手裏剣術が全国どこにも伝承されていないので、残されている確かな文献から古(いにしえ)の技法を探求し、実践していくしか、その道を究める方法はない。

正統だと期待していた某流派の手裏剣術が、とある流派からの転用であると聞いてガッカリした。

さて、当国際水月塾武術協会で稽古している甲陽水月流手内剣は、打法は根岸流と大差はないが、身体の使い方はまったく違っている(制剛心照流に倣う)。
それは何度も書くように、我が流派の手内剣は右足前の右手打ち、すなわち順体打ちであること。
最初は左足前で構え、右足を進めて順体で打つ。
だから敵との間合いは打つ瞬間に三尺ほど詰まる。
剣の袈裟斬りをそのまま手裏剣に応用した打法である。

このところ三間から天剣(七寸水月針剣)を放つ稽古を専らとしているが、本日は10分間打ち続けて全中という奇跡的な稽古ができた。

b0287744_20291059.jpg

久しぶりに雨が上がったので、調子がよかったのかもしれない。
本日の狙いは 「水月」。

かなりまとまって的中した。





(完)
by japanbujutsu | 2018-06-21 20:29 | 手内剣探究 shunaiken
香取真魂流飛刀術手内剣

仙台藩士今野家の家伝である天真正伝香取真魂流飛刀術手内剣を打つ。

b0287744_18404465.jpg

もちろん流儀は絶えているが、手内剣を打ってみることはできる。
面白いことに、水月塾の甲陽水月流水月針剣のいずれとも異なる打法でなければ刺中しないことが判明した。
いろいろと工夫しているうちに、特殊な打法で刺中させることができたが、やはり三間での刺中率は低い。

b0287744_1841270.jpg

このような平打ちの幅広の手内剣は手の内に今一つ疑問が残り、甲陽水月流ではこれを採用しない。






(完)
by japanbujutsu | 2018-06-03 17:31 | 手内剣探究 shunaiken
初打

最近、日が長くなってきたので、毎日帰宅後に30分ほど手内剣を打つことができる。
その初打はいつも演武のつもりで打つ。
昨日の初打は三間の間合で天剣 (七寸針剣) 八打八中。

b0287744_1844544.jpg

丸形・平形・極太形・台形形の混ぜ打ちである。
しかし、見事に顔も心臓も外してしまった。
まあ、その方が致命傷にならなくてよいだろう。
しかし、敵が動くことを考えると、そのくらいは外した方が逆に命中するのではないかという意見がないでもない。
しかしまた、これは未熟者の言い訳に過ぎない。





(完)
by japanbujutsu | 2018-05-30 17:36 | 手内剣探究 shunaiken
根岸流を打つ

研究の必要上、根岸流の手裏剣を打つ。

b0287744_1856879.jpg


この手裏剣は直打により、間合い三間から全力で打つ必要があるため畳にも深く突き刺さる。
短く太いため軌線に乗りやすく、八寸的への刺中率は十打八九中というところ。
手裏剣が日本武術であるかぎり、右足前の右手打ちは大原則である。
手裏剣を野球と同じに考えてはならない。








(完)
by japanbujutsu | 2018-05-25 17:54 | 手内剣探究 shunaiken
的中率

暖かい好季節になった。
毎日の帰宅後の日課である手内剣稽古。
最近はもっぱら七寸針剣の 「天剣」 を打っている。

b0287744_1819147.jpg


「六寸地剣」 と 「五寸人剣」 は近距離で最高の速度を出して打つことが可能であるが、「天剣」 は間合い三間の八寸的で打つため、命中率と速度がどうしても下がってしまう。

しかし、このところの毎日の稽古で命中率は十打八九中まで上がり、あとは速度の克服だけが課題として残っている。






(完)
by japanbujutsu | 2018-05-20 17:10 | 手内剣探究 shunaiken
ペーパーナイフ

古伝は古伝として絶対に崩してはならず、付加伝は付加伝として相伝者が増補して教授すればよい。
たとえば、関口流抜刀でも先々代の青木、先代の亀谷と二代にわたって付加伝が増補されている。

さて、甲陽水月流手内剣も研究と実践が進み、相伝するに値する段階に来た。
先週末、東京の骨董市で七宝焼きのペーパーナイフを二本購入した。
これを手裏剣に加工して打剣の具合を検証するためである。

加工前。

b0287744_18411090.jpg

加工後。

b0287744_18412351.jpg

さて、試技の結果、これはまったく手裏剣に向いていないことが判明した。
これだけ短く薄く軽量になると、もろに空気抵抗を受けてしまい、先端から的に飛んでいくことが不可能なのである。
そしてまた、脆い。
一度打つ度にナイフが微妙に曲がるのである。
しかし、工夫や検証は武術家には重要な仕事の一つである。
試技をしなければ 「実際にどうなるのか」 ということは検証できない。

このペーパーナイフ、どうするか?

そして、日課である手内剣を打つ。

b0287744_18421431.jpg

やはり爽快である。





(完)
by japanbujutsu | 2018-05-16 17:28 | 手内剣探究 shunaiken
天剣(七寸針剣)を打つ

五寸の人剣の高い的中率が十分に確保できているため、最近はもっぱら七寸の天剣を打っている。

b0287744_2024567.jpg

それで今回、ちょっとした気づきがあり、刺中率が格段に高くなった。

b0287744_20251210.jpg

あとは速度と的中率を向上させていくことが当面の課題となりそうだ。





(完)
by japanbujutsu | 2018-05-12 17:59 | 手内剣探究 shunaiken
天剣と人剣、そして根岸流

四月になってから仕事が終わった後、毎日、手内剣を打っている。
もっとも重点的に打つのは七寸の水月針剣=天剣(七寸)、間合いは三間。

b0287744_18292170.jpg

五寸の人剣は命中率も高いから、仕上げに打つだけ。間合いは一間半。

b0287744_18293589.jpg

天剣だけは打法が異なるため、常に同一の投げ方が求められる。
地剣(六寸)と人剣(五寸)は滑走打法であるのに対し、天剣だけは一点推打法なのである。

根岸流も滑走打法である。
b0287744_18303772.jpg







(完)
by japanbujutsu | 2018-04-26 17:19 | 手内剣探究 shunaiken