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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

カテゴリ:渋川一流柔術 Shibukawa( 12 )

枕引

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何をしているのかって?

枕引。

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柔術渋川一流で江戸時代から続いている握力増強鍛錬法。
特に親指と人差し指で挟む力を養成する。

しかし、もうこのような稽古をしているところは全国のどこにもない。

シーラカンスのような稽古場である。






(完)
by japanbujutsu | 2018-09-20 17:57 | 渋川一流柔術 Shibukawa
柔術渋川一流にまた一人の外人が挑む

先週末に稽古したカナダ支部のクリス氏は今週末も昨日から稽古を再開した。
今回の稽古では水月塾制定柔術に加えて古流の柔術渋川一流も稽古している。

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日本の我が門下でも、三百手以上あるこの渋川一流に挑んで中極意免許皆伝を得たのは関西支部長の山根氏だけである。
しかし、上極意免許皆伝には未だだれも達していない。

クリス氏には先週末に初段 「履形」 27手を指導し、本日は二段目 「吉掛」 の24手を指導した。

指導した形が崩れないよう稽古に励んでほしい。







(完)
by japanbujutsu | 2018-07-14 17:35 | 渋川一流柔術 Shibukawa
柔術渋川一流 四ツ留の段

過日の松代藩文武学校武道会主催の演武会で柔術渋川一流の四ツ留の段を初めて演武した。
受が両手で捕の両手首を取るのを捕は両手を開いて、双方が肩で押し合う手である。

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相撲の四つの形である。
ここから捕は瞬時の技を以て受を取り押さえるのである。
写真は 「柔投」 の形

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水月塾では演武に際して同じ流儀を演じるにしても、毎回の演武で形を変えている。
どこかの古武道大会に出ているほとんどの流派のように、いつも同じ形しか演じないのでは、毎年熱心に足を運んでくれている観客に申し訳ないだろう。
そのようなことでは自分たちの志気も落ちるのではなかろうか。





(完)
by japanbujutsu | 2017-06-06 17:18 | 渋川一流柔術 Shibukawa
宮田家歴代師範の墓石

宮田家の墓地に渋川一流柔術歴代師範の墓石がある。

元祖 宮崎儀右衛門の墓

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二代目 首藤蔵之進の墓

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二代目 宮田多四郎の墓(蔵之進と多四郎はともに宮崎の門弟)

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三代目 宮田友吉の墓

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by japanbujutsu | 2014-05-29 17:10 | 渋川一流柔術 Shibukawa
宮田家相伝系譜

宮田家に残された「渋川一流免許巻物」の系譜は次のようになっている。

初代     宮崎儀右衛門儀満(義光は誤り) 多四郎の祖父 
二代 天保 首藤蔵之進満時 宮田多四郎の弟
三代 弘化 宮田多四郎國時
四代 万延 宮田友吉國嗣 多四郎の長男
五代 文久 宮田玉吉時正 多四郎の次男
六代 明治 宮田富太郎正澄 玉吉の長男 
七代 明治 宮田慶次郎時親 玉吉の次男
八代 大正 宮田政行時治

これは宮田家において柔術を相伝した人を列記したもので実際の損伝系譜ではない。多四郎は蔵之進の兄だから、本来は蔵之進の上にならなくてはいけない。

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「渋川一流柔術之形」(宮田家蔵)

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かつての稽古で使用された六尺棒(宮田家蔵)
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by japanbujutsu | 2014-05-27 17:44 | 渋川一流柔術 Shibukawa
久保歳之師範に形の検証を受ける

平成22年、渋川一流柔術谷田重一伝を相伝する唯一の健在者、久保歳之師範から形の検証を受けた。

会長と久保師範による形「巻返」

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会長とベルリン支部長シュレーダー氏による浅山一流六尺棒

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宮田玉吉師範顕彰碑の前で記念演武

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by japanbujutsu | 2014-05-25 17:31 | 渋川一流柔術 Shibukawa
渋川一流柔術 履型 「返投」

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by japanbujutsu | 2014-05-21 17:48 | 渋川一流柔術 Shibukawa
柔術渋川一流の伝書類

渋川一流の伝授巻物は、形の履修が終了したところで授けられるものが二巻ある。

すなわち『渋川一流中極意巻』と『渋川一流上極意書』がそれであり、それぞれ数メートルの長さがある。

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                            会長が授けられた伝書

『渋川一流中極意巻』は三百手の形を履修した後、約三年間の稽古期間をおき、師匠の前でその全ての形を演武して授かる。受けはすでに『渋川一流中極意巻』を持つ者が交代しながら行う。

『渋川一流中極意巻』を授けられた者は流儀の「諱」を与えられ、独立して稽古場を持ち、弟子を取ることが許される。

『渋川一流中極意巻』を得た後は、さらに修行を重ね、当身、裏、三段裏、死活、整骨、経絡指圧、極秘伝(口伝)などを学び、『渋川一流上極意書』が授けられる。

ここにいたって初めて正式に流儀を相伝し、代を継ぐことになる。
by japanbujutsu | 2013-04-02 22:11 | 渋川一流柔術 Shibukawa
浅山一流三尺棒

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                     谷田師範から三尺棒・六尺棒を学ぶ会長

渋川一流柔術には浅山一流の棒術を中心とした諸術が併伝されている。そのうち古伝を正しく伝えているのは六尺棒だけである。居合は明治以降失伝し(現在渋川一流居合と称して広島で行われているものは創作である)、捕縄は簡略化されたものを畝重實師範が伝えていた。

六尺棒は八箇条あって、これを表と裏で形を打つ。首藤蔵之進が得意とした武術である。

三尺棒は一般には「半棒」と呼ばれているもので、91㎝の棒を使用する。

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古伝は伝書にある通り、「雲払」「麒麟」「下之部」「無双」「芸州」の五箇条しかなかったが、大正から昭和にかけての時代、技法の大変革がなされたときに、三尺棒は古伝を失い、渋川一流の技法を採り入れた別の技法になってしまったのである(詳細は会長の著書『渋川流柔術』を参照)。

元来、三尺棒は太刀を相手にして三尺棒を使う者が勝つ手筋を教えるものであるが、渋川一流の技法を採用したことにより三尺棒は敵がこれを持ち、我は三尺棒で打ち掛かる敵を素手で取り押さえる技法に変わってしまった。

しかし、これは歴代の相伝者が協議をしてなしたことであり、今現在、この流儀を学ぶ者はそれはそれとして正しく伝えていくのが責務である。
by japanbujutsu | 2013-02-02 15:10 | 渋川一流柔術 Shibukawa
渋川一流十手術

渋川一流には十手の形が三手しかない。

「巻返」「柔打」「太刀捕」の三手。

柄が太い十手を使用する。柄が太いと手の内に力が入り、相手の刀を操作しやすくなる。巻返では十手を捨てる。

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                       十手の形を示す谷田朝雄師範(受は会長)
by japanbujutsu | 2012-12-09 20:44 | 渋川一流柔術 Shibukawa