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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

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初打

最近、日が長くなってきたので、毎日帰宅後に30分ほど手内剣を打つことができる。
その初打はいつも演武のつもりで打つ。
昨日の初打は三間の間合で天剣 (七寸針剣) 八打八中。

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丸形・平形・極太形・台形形の混ぜ打ちである。
しかし、見事に顔も心臓も外してしまった。
まあ、その方が致命傷にならなくてよいだろう。
しかし、敵が動くことを考えると、そのくらいは外した方が逆に命中するのではないかという意見がないでもない。
しかしまた、これは未熟者の言い訳に過ぎない。





(完)
by japanbujutsu | 2018-05-30 17:36 | 手内剣探究 shunaiken
松代藩文武学校演武会

28日(日)、松代藩文武学校武道会 第24回 春の武術演武会が挙行された。

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水月塾からは関西支部長山根章、埼玉支部長瀬沼健司、本部師範代大石益照、および塾長が参加した。

水月塾からの演武流派は、
無双直伝流和(山根、小佐野)

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天道流剣術(山根、小佐野)

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柳剛流剣術(瀬沼、小佐野)

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力信流棒術(大石、小佐野)

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演武は武術を修行する者が自己のレベルを知る場であり、課題を見つける場であり、精神的技術的に成長する場である。






(完)
by japanbujutsu | 2018-05-27 20:54
根岸流を打つ

研究の必要上、根岸流の手裏剣を打つ。

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この手裏剣は直打により、間合い三間から全力で打つ必要があるため畳にも深く突き刺さる。
短く太いため軌線に乗りやすく、八寸的への刺中率は十打八九中というところ。
手裏剣が日本武術であるかぎり、右足前の右手打ちは大原則である。
手裏剣を野球と同じに考えてはならない。








(完)
by japanbujutsu | 2018-05-25 17:54 | 手内剣探究 shunaiken
薙刀VS鍵槍

現在、薙刀と槍合わせを伝える流儀はわずかにしか残っていない。

画像は 『天狗芸術論』 の挿絵である。
薙刀は真刃、鍵槍は稽古用たんぽ槍である。
この様子から想定できる稽古は、鍵槍が薙刀の攻めを防ぎ、突いて返すというもの。
本来は薙刀側に防具が必要だろう。
そうでなければ槍にたんぽは必要ない。

異様なのは帯刀したまま稽古をしていること。
床の上には抜き身の刀も置いてある。
享保十四年 (1729) の刊本なので、稽古着はまだ見られない。
まだまだ江戸期の武芸については研究の余地が多くある。

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(完)
by japanbujutsu | 2018-05-23 18:52 | 技法研究の部屋 Skill
的中率

暖かい好季節になった。
毎日の帰宅後の日課である手内剣稽古。
最近はもっぱら七寸針剣の 「天剣」 を打っている。

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「六寸地剣」 と 「五寸人剣」 は近距離で最高の速度を出して打つことが可能であるが、「天剣」 は間合い三間の八寸的で打つため、命中率と速度がどうしても下がってしまう。

しかし、このところの毎日の稽古で命中率は十打八九中まで上がり、あとは速度の克服だけが課題として残っている。






(完)
by japanbujutsu | 2018-05-20 17:10 | 手内剣探究 shunaiken
袴と股引

これは合気道の稽古。

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どうして同じ稽古場に袴をはいている人とはいていない人が混ざっているのだろう。
有段者以外は袴を着けさせないのだとか。
訳がわからない。
武士と町人の稽古なのだろうか。

袴をはいていても足の動きはわかる。
指導上の都合などと 「都合のいいこと」 を言っているようだが、単に差別化して有段者が偉いことを誇示しているだけにしか見えない。
剣道も弓道も初心者から袴を着ける。
聞くところによれば薙刀の稽古でも足袋をはいて稽古できるのは高段者だけだとか。

どうして不合理なことに稽古をしている門人たちは異議を唱えないのだろうか?
それって奴隷制度と同じなのでは?
かつてドイツで演武会をしたとき、香取神道流の人たちが師範以外全員袴なしで居合を演武していた。
その滑稽さに仰天した。






(完)
by japanbujutsu | 2018-05-18 17:43 | 武術論考の部屋 Study
ペーパーナイフ

古伝は古伝として絶対に崩してはならず、付加伝は付加伝として相伝者が増補して教授すればよい。
たとえば、関口流抜刀でも先々代の青木、先代の亀谷と二代にわたって付加伝が増補されている。

さて、甲陽水月流手内剣も研究と実践が進み、相伝するに値する段階に来た。
先週末、東京の骨董市で七宝焼きのペーパーナイフを二本購入した。
これを手裏剣に加工して打剣の具合を検証するためである。

加工前。

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加工後。

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さて、試技の結果、これはまったく手裏剣に向いていないことが判明した。
これだけ短く薄く軽量になると、もろに空気抵抗を受けてしまい、先端から的に飛んでいくことが不可能なのである。
そしてまた、脆い。
一度打つ度にナイフが微妙に曲がるのである。
しかし、工夫や検証は武術家には重要な仕事の一つである。
試技をしなければ 「実際にどうなるのか」 ということは検証できない。

このペーパーナイフ、どうするか?

そして、日課である手内剣を打つ。

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やはり爽快である。





(完)
by japanbujutsu | 2018-05-16 17:28 | 手内剣探究 shunaiken
赤樫の稽古道具

武術の稽古道具を注文する場合、打ち合いを前提とする道具の用材は 「白樫」 と決まっている。
赤樫は軽く、さらに安価なので女子に好まれ、薙刀の用材としてよく使われるが、これが非常に脆い。
木の目の悪い箇所が刃先の部分にくると、すぐに折れてしまい、これは大変に危険でもある。

今回、国際水月塾武術協会の埼玉支部で、市販の赤樫製薙刀が稽古で折れたという報告があったが、これは起こるべくして起きた仕方のないことである。

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「安物買いの銭失い」 という昔からの教訓を大切にすべきであろう。






(完)
by japanbujutsu | 2018-05-14 17:10 | 武具の部屋 Arms
天剣(七寸針剣)を打つ

五寸の人剣の高い的中率が十分に確保できているため、最近はもっぱら七寸の天剣を打っている。

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それで今回、ちょっとした気づきがあり、刺中率が格段に高くなった。

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あとは速度と的中率を向上させていくことが当面の課題となりそうだ。





(完)
by japanbujutsu | 2018-05-12 17:59 | 手内剣探究 shunaiken
誤った伝承

武術が長年にわたって代々継承されていくうちに変容・変質していくことは致し方ないことである。
それは伝承する者の体格であったり (師匠と弟子の体格が極端に異なると、そのままそっくりの体動は再現できない)、修行期間であったり、伝承能力であったりということに起因する。

しかし、そうした状況下にあっても武術の大原則というものは絶対に墨守していかなければならない。
その大原則が失われた例として、

○手裏剣を打つときに野球の右投げと同じように左足前で打つこと。
○長柄の道具を使う時に前足の爪先が前を向いていないこと。

などがあり、このような致命的な誤伝が各流各派で散見されるのが現状である。
大原則だけは絶対に崩してはならない。

槍術は宝蔵院流を伝え、柔術・手裏剣は制剛心照流を伝えた山口喜一氏の写真を見ると、槍の足も手裏剣の足も正しく使われていることが一目瞭然である。

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(完)
by japanbujutsu | 2018-05-10 17:52 | 技法研究の部屋 Skill