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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

『写真学筆』に描かれた武術 その2 薙刀・鎖鎌・半棒

著者の墨僊は師匠北斎の画風をよく受け継ぎ、見事なまでに武術の動きを描写している。

今回紹介するのは武家の婦女子が稽古した薙刀・鎖鎌・半棒。

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婦女子は武術を相伝することができなかったため、教養としての修行に限られていた。

特に薙刀・鎖鎌・半棒は多くの婦女子が学んでいる。

熊本藩に伝来した楊心流でも薙刀と半棒の伝があり、これは広島に現存している。

操作は完全に婦女子用になっており、打ち込みに踵を浮かせている。

この動作だと重い男薙刀を扱うことはできない。

筆者が相伝している穴澤流も婦女子用の動きとなっているが、男薙刀でも形が打てるように稽古している。

明治時代に興った十剣大神流にも薙刀と半棒があり、女学校で教授された。
# by japanbujutsu | 2013-09-28 17:48 | 技法研究の部屋 Skill
『写真学筆 墨僊叢書 全』に描かれた武術 その1 槍術

まずは、墨僊という絵師について説明しておかなければならない。

葛飾北斎の門人。姓は牧という。尾張藩の家臣の家に生まれ、寄合組に属し、鍛冶屋町下新道北西角(現・名古屋市中区鍛冶屋町)に住んでいた。江戸に出て、喜多川歌麿の門人となる。寛政(1789年-1801年)後期から享和3年(1803年)まで、月斎峨眉丸あるいは鳥文斎と称して、狂歌絵本や狂歌俳諧の摺物など文芸方面と関わりを持つ仕事を中心にしつつ、「芸妓立姿図」(東京国立博物館所蔵)のような鳥文斎栄之風の肉筆美人画などを描いた。文化4年(1807年)の春から墨僊の号を使用する。文化9年(1812年)、北斎が関西へ行く途中で名古屋に滞在したとき北斎の門人となり、肉筆画、絵手本、絵本及び細判摺物、版本の挿絵を描いたが、一枚摺の錦絵はほとんど残していない。著作として絵本『写真学筆』、『真景画苑』、『画賛図集』、『一宵話』、『北帝夷歌集』、『栄玉画鑑』、『狂画苑』などの他銅版画を自刻し、「瘍科精選図解」や「蕃舶図」、「天球図」といった数種の作品が挙げられる。文化11年(1814年)刊行の「北斎漫画」に尾張校合門人として名を連ねている。喜多川歌麿と葛飾北斎という浮世絵界の二大巨匠に学んだことと、中京における銅版画の創始者となったことは特筆される。門人に、沼田月斎、森玉僊らがいる。

さて、この中の『写真学筆』に『北斎漫画』の影響を強く受けた武術の稽古姿が描かれていることを知る人は少ない。

今回から連載で、そこに描かれたそれぞれの武術の様子を見ていきたい。

まずは槍術から。

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十文字槍と素槍の稽古の様子が描かれている。

たんぽ槍なので、そのまま仕合稽古に使用できる。

実際、一人は面の防具を着用している。

槍は九尺槍だろう。

武術の稽古としては非常に面白い種目だと思われるが、現在、その面白い稽古がどれほどの流儀で行われているだろうか。

現存流儀でも知る人は知るように、そのいくつかは復元されたものであり、理合がまったくおかしい流儀もある。
# by japanbujutsu | 2013-09-27 18:19 | 技法研究の部屋 Skill
『一掃百態』の武術 その5 屏風跳びと柔術

第五態は見物である。

まずは屏風跳び。

これは西法院武安流の項で説明したように、江戸時代の柔術稽古では普遍的に行われていた脚力を養成する稽古法である。

身長よりも高い屏風を僅かな助走で飛び越える。

その脚力たるは並ではない。

しかも絵を見ると大小を腰に差したままである。

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敵と出会ったときに、不意に敵の背後に跳び移るというのは、決して作り話ではない。

筆者自身、これに近い棒術の技を甲州陣屋伝捕方武術で学んだが、残念ながら今は身体が重くて実演できない。

次に、柔術の図である。

敵の腕の逆を取って引き外した場面かと思われるが、貴重なのは、後帯に「鼻捻」を差していることである。

この鼻捻を使った場面が描かれていれば面白いが、それはない。
# by japanbujutsu | 2013-09-26 18:19 | 技法研究の部屋 Skill
『一掃百態』の武術 その4 槍術稽古

槍術は江戸時代にはかなり人気のあった武術で、大抵の藩校で教授がされていた。

稽古は形と仕合。

本日の一態は防具を着けていないので形の稽古かと思うが、様子はどちらかと言えば仕合のようである。

素槍と十文字槍の合わせ稽古はよく見られる組み合わせである。

十文字槍は槍を返して入身し、石突で突いている。

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注目は足構えで、前足はしっかりと相手に向け、後足の爪先は後方を向いている。

これが本当の槍術における足構えである。
# by japanbujutsu | 2013-09-25 18:04 | 技法研究の部屋 Skill
『一掃百態』の武術 その3 試し斬り

江戸の古文献にも滅多に登場しないのが試し斬りの図。

それが『一掃百態』に描かれている。

巻き藁を相手に持たせ、それを抜き打ちにしようとしている図である。

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座した状態から抜いているのは分かるが、刀は帯に差していない。

武術稽古の実態を知るには、古文献から精査しなければ真実は決して見えてこない。
# by japanbujutsu | 2013-09-24 17:54 | 技法研究の部屋 Skill

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