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国際水月塾武術協会 International Suigetsujuku Bujutsu Association

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本会が伝承している武術流派と古武道全般の技法・歴史・文化などを解説します。文章・記事・写真の転載は固く禁止します。

再び模造刀と居合刀について

模造刀と居合刀はまったく違う刀である。
無知無教養な刀剣商や武道具店は論外である。
少なくとも、実際に稽古をしている諸賢はこの二つを混同してはならない。

皆さんが現在、稽古に使用している刀は居合刀ではない。
下の画像の刀がそれ。

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これは居合刀ではない。
武士の差料 (公用刀、大小) を模した模造刀である。
江戸時代の武芸の稽古ではこんな刀は使わない。

江戸時代、居合の稽古に使用したのは下の画像にある刀(渋川流、講武実用流で用いる居合刀)。

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皆さん、正しい知識を持ちましょう。
誤解がひどすぎます。
残念ながら、現在、居合刀を販売している刀剣商や武道具店は一つもありません。






(完)
# by japanbujutsu | 2018-06-01 17:23 | 武具の部屋 Arms
初打

最近、日が長くなってきたので、毎日帰宅後に30分ほど手内剣を打つことができる。
その初打はいつも演武のつもりで打つ。
昨日の初打は三間の間合で天剣 (七寸針剣) 八打八中。

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丸形・平形・極太形・台形形の混ぜ打ちである。
しかし、見事に顔も心臓も外してしまった。
まあ、その方が致命傷にならなくてよいだろう。
しかし、敵が動くことを考えると、そのくらいは外した方が逆に命中するのではないかという意見がないでもない。
しかしまた、これは未熟者の言い訳に過ぎない。





(完)
# by japanbujutsu | 2018-05-30 17:36 | 手内剣探究 shunaiken
松代藩文武学校演武会

28日(日)、松代藩文武学校武道会 第24回 春の武術演武会が挙行された。

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水月塾からは関西支部長山根章、埼玉支部長瀬沼健司、本部師範代大石益照、および塾長が参加した。

水月塾からの演武流派は、
無双直伝流和(山根、小佐野)

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天道流剣術(山根、小佐野)

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柳剛流剣術(瀬沼、小佐野)

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力信流棒術(大石、小佐野)

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演武は武術を修行する者が自己のレベルを知る場であり、課題を見つける場であり、精神的技術的に成長する場である。






(完)
# by japanbujutsu | 2018-05-27 20:54
根岸流を打つ

研究の必要上、根岸流の手裏剣を打つ。

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この手裏剣は直打により、間合い三間から全力で打つ必要があるため畳にも深く突き刺さる。
短く太いため軌線に乗りやすく、八寸的への刺中率は十打八九中というところ。
手裏剣が日本武術であるかぎり、右足前の右手打ちは大原則である。
手裏剣を野球と同じに考えてはならない。








(完)
# by japanbujutsu | 2018-05-25 17:54 | 手内剣探究 shunaiken
薙刀VS鍵槍

現在、薙刀と槍合わせを伝える流儀はわずかにしか残っていない。

画像は 『天狗芸術論』 の挿絵である。
薙刀は真刃、鍵槍は稽古用たんぽ槍である。
この様子から想定できる稽古は、鍵槍が薙刀の攻めを防ぎ、突いて返すというもの。
本来は薙刀側に防具が必要だろう。
そうでなければ槍にたんぽは必要ない。

異様なのは帯刀したまま稽古をしていること。
床の上には抜き身の刀も置いてある。
享保十四年 (1729) の刊本なので、稽古着はまだ見られない。
まだまだ江戸期の武芸については研究の余地が多くある。

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(完)
# by japanbujutsu | 2018-05-23 18:52 | 技法研究の部屋 Skill

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